まだロックが好き

まだロックが好き

おめおめと生きている日記

エレファントカシマシのライフを聴かなきゃ!

季節感のあるアルバムってあるじゃないですか。

ぼくにとってこのエレカシのライフは夏になったら絶対に聴かなきゃならないアルバムのひとつなんですね。

 

まあ勝手に聴いてろと、お思いでしょうが。

 

ライフ

ライフ

 

 

どうでしょうこのライフというアルバム。

エレファントカシマシというバンドにとって、いや、エレファントカシマシのファンにとってどのようなアルバムなのでしょう。

むしろエレファントカシマシの中心人物である宮本氏にとって。

 

とても賛否の分かれるアルバムであることは間違いないです。

好きか嫌いか、聴くか聴かないか。

 

ぼくはタイトル通り、大好きでよく聴きます。エレカシで一番好きかもしれないし、一番聴いているかも。

 

ちょっとこのアルバムについてのぼくの意見を聞いてもらえますでしょうか。 

 

1曲目は「部屋」という曲なんですがこれがたまらなくいい曲なんですね。

僕の部屋へ来るなら地下鉄のホームを出て目印はあのレストラン

コンビニ24時間下にある 古いアパートの5階さ 

 って住所バレちゃうんじゃないかって心配になる歌詞。どうせ赤羽でしょうから。

 

全曲このアルバムの名の通り、宮本氏の生活を表現しています。

(かなり前に「生活」というアルバムをだしていますがちょっとそれは置いておいて!)

それは他のアルバムでもエレファントカシマシにとってはそうなのですが、どうやらこのアルバムは少し様子がおかしいのです。

普段の怒りや、やるせなさや、悩みや悲しみや、そういった陰陽含めたどの感情からも遠のいている感覚。

まるで自分を遠目に見ているような、少し立ち止まって考えているような、そんなアルバムです。

 

この「部屋」という曲もただ、そう、考えて僕は生きている、ここにいるんだと、いうなれば我思う故我アリというデカルト的思想。

 

これはエレカシ屈指の名曲、5曲目の「普通の日々」でもそう歌われています。

ふと普段歌っている自分という感覚を研ぎ澄まして見てみると、悲しいわけもない俺がしづかにうたっている、のです。

きっと悲しみを、悲しみの果てを。

それを宮本氏はどう思っているのかは言わないんですね。

ただ淡々と歌っている俺、普通の日々を。生きていく俺を。

 

それは3曲目「面影」や7曲目「秋-さらば遠い夢よ」でもノスタルジックに、鼻から眉間にかけて纏わりつくような哀愁を、傍観しつつ叙情的に現しています。

 

このアルバムはミスチルプロデューサー&バンクバンドで有名な小林武史氏共同制作です。

6曲目「かくれんぼ」なんてのは確実にコバタケサウンドです。

物悲しい。セピア色のサウンドですね。エレカシらしさとはかけ離れていますね。

 

でも宮本氏には申し訳ないが、こんなに悲しみが似合う男はいない。  

その「もう黒と白しか服は着ない、コーディネートを考えるのが時間の無駄だから 」という信念からいつも白黒のイデタチをしているのですが、それも相まってか悲しみが似合う。映像を通して観るとずいぶん騒がしいヒトではありますが。

 

2曲目の「女神になって」ではズシリとしたロック調の曲が聴けるんですが、そこもやはり打ち込みのサウンドが際立っている。この曲もその機械的なサウンドからか宮本氏のうたが随分と客観的にうたっているように感じるのです。

 

8曲目「真夏の革命」もこのアルバムの中ではロック調なのですが「女神になって」と大きく違うのはそのサウンドの煌びやかさ。その功労者はきっとサビのタンバリンでしょう。

この曲でもやはり歌詞から見て取れるように至極客観的です。

思えばそう 精神荒くれの十代

孤独と懊悩 二十代

生命延長勝敗無き今 俺三十代

 そしてここでも歌詞に「部屋」という言葉が出てくる。

あの横断歩道越えりゃあなたの部屋にたどり着くけど

 

余談ですが宮本氏は散歩が好きだそうです。

本を片手にそこらじゅうをしょっちゅう歩いている、めちゃくちゃ早歩きで。

 

そんな彼にとって部屋とはなんだろうか。

それはきっと起床し、朝刊を読む場所。

生活の基盤。生きていく場所の基盤なのでしょう。

それを、「そこで今考え中。でもそれがずっと俺のライフ」っていう気持ちをまとめたのがこのアルバムのような気がします。 

 

 9曲目の「あなたのやさしさをオレは何に例えよう」これ大好きな曲です。

古い美術館に眠る大切な宝物

夏の陽に照らされて魔法が解けていくように

というフレーズとサウンドだけでかなりキラキラしてますよね。

結局この曲が考えた末ひとつだけ「見つけられたもの」なんだと思います。

あなたのやさしさ。それをどう言っていいか、どう例えて良いのか。

 

よく出来たアルバムです。

 

10曲目の最後は「マボロシ」という曲です。

そこで唐突に出てくる冬というフレーズ。

あの夏はマボロシだったのかな、そう思わせられます。

この曲の歌詞全体に1~9曲目までの曲のキーワード的なものが散りばめられているんですね。

それをマボロシだったと言わんばかりの曲です。キレイでやさしくてさみしい曲です。

 

ここまでアルバム全体の所感を述べてきましたが最後に一つだけ飛ばした曲があるんですね。その曲がぼくのこのアルバムでいちばん好きな曲なので残しておきました。

好きな理由は前のブログに書きました。

 

yuasayo1013.hatenablog.com

 

それの感想を述べて終わりにしたいと思います。

 

4曲目「暑中見舞-憂鬱な午後-」

 

 

イントロwwwピキュン!ピキュン!ゆってるwwwwwwwww

だせぇwwww!!小林武史どうしたwwww!! ダセェwww!!!

 

 

以上です。