いたたまれないニュースだ。
天災って怖いです。
だけどニュースキャスターが「大型ハリケーン、マシューが~…」「このマシューは…」「マシューによる被害は~」なんて言っていると酷く軽率に聞こえてしまう。
名前なんてつけている場合かよ!と思う。
もし東日本大震災に名前がついていたら盛大に叩かれるだろう。
「今回東北を襲ったこの剛憲は~」「剛憲による被害は~」「大きな損害をだした剛憲は~」
馬鹿にしている。
被害者からも、全国の剛憲さんからも怒られる。
※強そうな名前はなんだろうな、と考えていたらスラムダンクのゴリが頭にぽっと浮かんだので引用させてもらった。全国の剛憲さん、あと例にしてしまった震災の被害者さんも、すみません。
別におもしろおかしい話が書きたいワケではなく、ホントにちょっとそれどうなの?と思ったのでブログに書いてみた。
(本当は「台風やハリケーンに名前をつけてやる」とかスピッツのアルバムを引用しつつふざけたカンジで書いてみよう、と思ったけど被害が結構甚大だったのでそんなことしてる場合じゃない、なんなんだこのふざけた名前はと怒りに変わった次第)
そもそもなんで名前つけんだよ、と思って調べたら
米国立ハリケーンセンター(NHC)によると、「書くにも話すにも、短くて特色のある名前を使う方が、緯度経度で同定する以前の複雑なやり方よりも迅速にコミュニケーションできミスも少なくなることが、経験からわかっている」という。
引用:ハリケーンや台風の名前は、どう決まるのか|WIRED.jp
とかいう答えが出てきた。
まぁ業務上やりやすいことはわかる。
僕も曲にタイトルがないとき(仮)ネームをよくつかう。夜の曲(仮)とか三十路(仮)とか鼻のデキモノ(仮)とか。
けど人名をつけることがなんとなく不愉快。というかその過程に憤慨する。
しかも上記の引用サイトを見てもらえば分かるのですが、
政治的問題はこれで収まらなかった。シェイラ・ジャクソン-リー下院議員(テキサス州選出)は2003年、ハリケーンの名称が白人に偏りすぎていると不満を表明した。「すべての人種グループを代表するものであるべきだ」として、同議員は当局に「アフリカ系アメリカ人の名前が含まれるように取り組むこと」を求めたのだ。
引用:ハリケーンや台風の名前は、どう決まるのか|WIRED.jp
なんか揉めている。実にくだらない。
笑って過ごせるハリケーンならいいけど、強いヤツでその被害を受けた人たちはどう思うのか。
女性的名前がどうとか、人種的だとかどうでもいい。
どうでもいいことに揉めていることに腹が立つ。
人が死んでいるのに、だ。
所詮は対岸の火事だと思っているのだろう。
既存の定着したシステムなので、ハリケーンの名づけに疑問をもたずに仕事をしているのだろう。
名づけるのは気象庁みたいなところにお勤めになっているような方々だと思う。
頭は悪くないはずだ。
しかし自らの管理システムにおける効率化の為に、被害者に配慮が欠けるようなことをすべきではない。典型的な、頭は良いけど感性が馬鹿なヤツのパターンです。
定着していることだからそんなに目くじらを立てて言うことじゃない、とお思いの方もいると思う。
じゃあお尋ねしましょう。
もしアナタの大切なヒトが歴史的猛威を振るった台風によってお亡くなりになりました。お悔やみ申し上げます。
で、この台風、まだ名前がないんですけど、なににします?