まだロックが好き

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おめおめと生きている日記

他人の作った握り飯が食えないシンドロームを解説しよう

 

食べ物を粗末にしてはいけない。

 

わかってます。百も承知です。米粒ひとつ残しません。ラーメンのスープも基本的に飲み干す派です。妻や息子の残したものも全部食べます。貧乏性ですし、好き嫌いもありません。

でもお弁当についてくるピンクのアレはたまに残します。アレは食いもんじゃねぇ。

 

しかし今日、僕は、まるっとおむすびを捨ててしまおう、と思っている。

固い意志です、決意です。苦肉の決断です。断腸の思いです。胸が張り裂けそうです。

 

飢饉を知らない、食べるものに困らなくなったモダンチルドレンである僕。

どうしても食えないものがある。

 

他人の握ったおむすびだ。

 

もはやこの感覚は一般化しているハズ。

 

理由は明確。不衛生だと感じるからだ。

 

今日、なぜか知らんが、職場のおばちゃんにおむすびを頂いてしまった。

「新米だからおいしいんだよ~。」

おばちゃんの目には慈愛の光が溢れていた。

 

いつも昼食はカップ麺とおむすびの黄金コンビだと職場に知られてしまっている僕は「あ、今日お弁当なんで…」とも言えず、「あ、ありがとうございます…」と受け取ってしまった。断れる勇気もない僕を恥ずかしいと思いますか?

 

僕は軽い潔癖症です。

電車の吊革、座席は結構ガマンして触るレベル。

トイレの便座には直接肌がふれないようにトイレットペーパーで簡易便座を作成するレベル。

この軽度の潔癖症は世間的にも、現代で横行している症状だと感じている。

昔に比べてそういう人増えているというデータを目にしたことがある。ソース貼らないけど。とくに子ども世代に増えてきているらしい。

 

これの原因、マスメディアにあると思っています。

 

昨今の「除菌信仰」の活躍は目をみはるものがある。

食器用洗剤にも除菌もできる、なんて謳い文句。

消臭剤にも除菌ができる、なんて謳い文句。

ピクニックには手ピカジェル。

洗濯洗剤のCMに関しては見えない皮脂や、汗や、脂汚れなんて、さも人間の分泌物が不衛生であるかのような演出。そいつも落とせますよ、なんて。

 

広告としては非常に優秀。

人の購買力を煽るには不安に付け込むのがイチバンだからだ。保険なんてその最たるもんだね。

 

こうして潜在的な細菌に対する恐怖心を煽ることにより、こうした目に見えない何かを信じる僕のような馬鹿は、他人の作った握り飯が食えないシンドロームに陥ってしまう。

まるで狂信的に神を信じる信者のように。

 

酷く妄信的な部分もある。空気清浄機なんて、どうなの?と思うところがある。まぁウチも買ってあるんだけど。

 

神は死んだ、といったのはニーチェだっけ?

まぁとにかく科学に妄信的なのは現代の宗教だな、と話しが飛躍しますが許してください。

特に細菌に対する恐怖心は、神への畏敬の念とさながら一緒でしょう。

 

さて、このおむすび、どうしたもんか…。

 

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