やる気スイッチ。
平成28年。すでに見慣れた、耳慣れた単語だとおもわれる。
なんだか節もついて歌になっていた気がするのだが、ちょっと忘れてしまったので、伸ばし棒「~」←コレの位置があいまいなのを許してほしい。だいたいあっているはず。
なぜこんなことを急に言い出したかと言うと、恐らく聡明なみなさんなら察しがついていると思うので、まぁ皆まで言いませんが、要するに、端的に、的を射た言い方をするならば、ズバリ、やる気がでないんですね。
僕は会社という、そこで奉公することによってサラリーと呼ばれる御恩、噛み砕いて言うのであれば金銭をちょうだいできるシステムが形成された組織に属しているのですが、10月は下期と呼ばれる一年間の後半戦に突入するワケですよ。
そこで僕に与えられた題目が「上半期の振り返りと下半期の目標」。
社会に属さないアウトローな皆様に稚拙な文章で説明いたしますと、上半期ってのは前述の下半期に対する一年間の前半戦。
その振り返り、要は「お前サボってないだろ、やったことをすぐさまこのエクセルシートに記載しなさい、収支実績、もちろんでているんだろうね。しっかりやってないならプンプン怒っちゃうぞ」なんてな具合に僕の日ごろの怠慢を攻め立てられているのです。
よっしゃ、ここは持ち前の器用さと、愛嬌と、記載事項全て「まぁふつうより良い位、5段階評価でいえば4くらい」で適当にこなすぜってなカンジでもなかなか進まないのはその題目の筆頭にこう記載されているから
「H28年年末賞与について」
賞与とはボーナスというものであり、ボーナスとはうれしいものである。
この表題が意味しているのは、オマエの実績と今後の展望により、年末にあたえる賞与の調整を施すよ、ってことだろう。
人質にとられた僕のボーナス。
会社様「五体満足でコイツを返して欲しければ、しっかり耳そろえてそのシートを記載しな。さもなきゃ…」
ボーナス「ぅうわぁああ…やめてくれぇ…やめてくれえええええ!!!!」
…ガチャ……ツー… ツー… ツー…
僕のボーナスが危ない。
急いで書くんだ!!時間が無い!!早くしろぉ!!
ん…でも待てよ、ウチにボーナスなんてあったかしら…?
昨年はどうだったかしら…あらあら、まさにすずめの涙ね。小学生のお年玉かしら。
長ったらしく書いていると悲しくなるのではっきり言いますが、賞与なんてほとんど無いに等しいウチの会社。ちゃんと収益だしてるのにね。おかしいよ。
じゃあ、なんで書くかっていうと人事総務の仕事のためであろう。
各社員に自己申告でエクセルシートを記載させる。
それを得た人事総務部は、
「えへへ社長、アタクシどもはこんな塩梅で社員どもを管理教育、業務促進させているのですよエヘヘ」
そんなことを言いつつ手もみしながら擦り寄る姿が目に浮かぶ。クソ食らえってんだ。
シートの記載例もわかりにくいことこの上なし。馬鹿が作ったんだろう、向こうが言いたいことを洩らさずに「とりあえず記載しました。やるべきことは全部かいてありますー」と言わんばかり、公務員かよ。
そんなことを言いつつも、「もしかしたら」という一抹の希望を握り締め、しっかりとシートを作ってしまう僕。
しかしやる気は出ない。だれか僕の手の届かないところにあるやる気スイッチを押してください。
コレ〆切、今日までなんです。日記書いてる場合じゃねぇ。