「○○にオススメ!使える△△の厳選□□選!!」
こういったタイトルがウケるようだ。
スマートフォンの普及によりさまざまな情報が、矢継ぎ早におてもとに押し寄せる時代。
みんな情報を厳選したいのだ。厳選かつ吟味したいのだ。吟味して淘汰したいのだ。
だから、まとまりのある○選みたいなのがウケる。
よーし、おじさんもちょっとやってみよっと!
ということで万人にヒットしそうなタイトルを付けてみた。
これでばっちり。
だって私が読みたくなるようなタイトル。いいかんじだ。
アマゾン収入も2000万くらいはいってくるだろう。
「これはすいへいせん」という本の紹介っぽいグレイというバンドの紹介です。
読書をしよう、と思う。 pic.twitter.com/28Nciwv0B3
— ゆあさよ (@yuasayo1013) November 27, 2016
とある事情により、これが手に入った。
カネはだしていないのに不思議です。もちろん盗んでもないよ!
谷川俊太郎とtupera tuperaの初コラボレーション絵本!
“これはすいへいせん"から始まって、
ページをめくるごとに、つぎの文がくっつき最後はとても長くなる、
“つみあげうた"の言葉あそび絵本です。
乱暴に説明文をはりつけてみる。
タイトル「これはすいへいせん 」
1ページ目「これはすいへいせんからながれてきたいえ」
2ページ目「これはすいへいせんからながれてきたいえのホニャララホニャララ~」
まぁこんな感じ。
最終的に13万文字くらいの文章になって、読んでいたら朝になっているってのは嘘なんですけど、まぁ長くなるわけですよ。
絵本についての知識とか、絵がどうのこうのとかあんま知識ないんで全体的な感想だけ言っておきます。
「おもしろかったです。」
興味アル方は買ってみてください。私から。そこんとこ宜しく。
ただ私はおもしろかったですけど、はたして幼児がハマるかっていうと疑問。冗長なのです。
私は谷川俊太郎が好きだ。なんとなく読んだ「ぬ」みたいな詩が、いままでみた押し付けがましい道徳心を煽るような詩とは大きく乖離していたので、マジコイツロックだな!と思って好きになりました。←私の好きなものはだいたいそれで片付きます。
全部作品は読んでないけどね。んまぁ好きです。
谷川俊太郎ファンってのもかなり盲目的で、ヤツがやってることは全部「神だ!」みたくなってしまう。まぁファンってのはそんなもん。愛とは偏見です。
で、本のはなし。
最近、絵本って大人に向けてる感ありませんか?
絵本なんて太古より、大人の自己満足で選んで一方的に子どもに情報を押し付けているだけなんで、「最近」というと、それもちがう気がしますけどね。
この本、やっぱりめっちゃオシャレです。
まず、手触り。ヌメ皮とでも言えばいいんでしょうか、なんかサラサラの表紙。もっていて気持ちいい。ずっとさわっていたい。
そんで本文。やっぱり谷川俊太郎節。声に出していてめっちゃ気持ちいい。すらすらでてくる。たまにあるひっかかり、みたいなのもきもちいい。ポエジーですよ、ポエジー。
本のタイトル「すいへいせん」にかけているんでしょうね、すべてのものごとがつながっている、とでも言いたいのかな?んー深イイ。
こどもながらに思うことはあるでしょうね。ただそこまで深い読みするか?と思う。
たしかに息子は読み聞かせちゃんと聴いていたけど、んー途中であきる。
けど、おとなである私は面白かったです!だって谷川俊太郎ですよ!やっぱ神!
で、この本のネタバレですけど、そもそも絵本にネタバレとかあるのか?ってかんじですね。
この本のラストはHowever現象が起こります。
However現象とは
日本の国民的ロックバンド「GLAY」の名曲「However」からきた俺語。
歌詞の始まりが「やわらかな風が吹く この場所で」で始まり、なんと最後の歌詞の一小節もカタチを変えた「やわらかな風が吹く この場所で」で終わるというスゴイヤツ。ヤバイ。スゴイ。感動スル。
これです。俺語。
パッと思いつく、日本のHowever現象が聴ける曲は、グレイプバインの「光について」とか、小谷美紗子の「Who」とか。ほかにもあったら教えてください。
で、この本も終わりが始まりに帰結する、という神展開!
すいへいせんは、どこまでもつづいてまたおなじところにもどってくる。
2歳児はそんな読みかたせんよ。完全におとなむけの絵本です。大人のえほんです。
エロいです。おすすめです。
- アーティスト: GLAY,TAKURO,MASAHIDE SAKUMA
- 出版社/メーカー: UNLIMITED RECORDS
- 発売日: 2000/11/29
- メディア: CD
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