まだロックが好き

まだロックが好き

おめおめと生きている日記

ベスト盤やシングル総集編の存在意義がわかった くるりのシングルス


普段から聴いている音楽、知っている音楽がラジオで流れると普段より、いい感じに聴こえる。
この気持ちがわかる人いるだろうか。

どうやらこの現象も、人間の感情を司る脳ミソがお役目をはたしているようだ。

ランダムに発生する事象に対し、それが己の知識と直結する時、人間の脳ミソに於いて、己の賢しらさに対し、アドレナリンがドバドバ出ることによるもの、らしい。
つまり、知っている曲が流れると「この曲を知っている自分はなんて知識が豊富なんだ!」とじぶんの天才加減に陶酔するらしいのだ。
数学とかのテストで、解き方がわかる問題がでるとテンションが上がってスラスラとペンシルが躍動する、そんな感覚です。

仮に、この現象を「」と名付けるとする。

…なんにもでてこねぇな。ちょっと出てきたら記載するわ。


ベスト盤やシングルスを聴くタイミングがわからない。
とりあえずそのバンドを知りたいときにTSUTAYAでレンタルすることはあるが、いざ粛々と聴く、ということが無いので一聴して終わり、というパターンが往々にしてある。

しかもだ、音楽が好きな同志の中で「ベストしか聴いたことない」発言をすると、たちまち叩かれる!
え、ベスト?まじかよ。とりあえずサージェントペパーズロンリーハーツクラブバンド聴けよ。話はそれからだ。まったく近頃の若い奴はビートルズもしらねぇのかよ。それで音楽が好き?ちゃんちゃらだね。ちゃんちゃら。少しは勉強しなよ。ロックのお勉強だよ。

典型的な頭でっかちのクソ野郎発言です。
好きなものを好きに聴けばいいと思います。
ただビートルズのベスト「1」だけ聴いてビートルズを語るヤツとは一生友達になりたくねぇな。

そういうことでベストって牽制される存在なのです。シングルスもしかり。

 

昨夜はロングドライブであったのです。

といっても静岡から埼玉までなので片道3時間程なのだが。

その間、私を応援してくれたのは妻でも息子でもなく脳ミソのアドレナリン。

の発生源である、くるりのシングルスであった。

 

シングルスだけあって、聴いたことある曲ばかり。後半はちょっとアレだったんだけど。

HDDに取り込む段階でどんな曲が入っているかは存知あげておりましたが、やはりいざ流れると、こう、違いますな。テンションがさ。

もちろん各アルバムも好きなのでアルバムごと聴けばそれで終わりなんですけど、ずらっとほぼ年代順にシングルを並べられると思い出の序列とともに、やはり飽きが来ない。

これは私もくるりと一緒に歩みを進めてきたからってのもあるだろう。

びっくりしたのが、私はくるりのNIKKIというアルバム以降があまり好きくなくて日頃あまり聴かないんですね。

しかしこのシングルスで曲が流れた時、冒頭で申し上げた脳汁ドバドバ現象が起きて、お、いいじゃん。みたいな。

NIKKIというアルバム自体、一辺倒な割に、散漫としているイメージがあるんです。個人の意見です。見逃してください。イチバン思い出はあるんですけどね。

で、くるりというバンドはやっている音楽の多彩具合がこれまた異常。

アルバムごとで別バンドか、と思うほど。それで離れちゃう人もいますけど、私は「それでもくるり」みたいなとこが好きであの人たちの良いとこだと思います。

振り幅がデカいバンドほど、こういったシングルスによる歴史の変遷みたいなんがわかって非常に聴いていて楽しい。

で、ゆえにこのシングルス。アルバムごとのカラーがまとまっていてたいへん良い暇つぶしになります。

暇つぶし、というとキルタイム。よいイメージがありませんが、アドレナリンドバドバでます。

運転、眠いじゃない。でも、あっ、この曲だ!アドレナリンドバドバ。

 

まぁ、私が結局、深夜のロングドライブで眠くならなかったのはくるりのシングルスのお陰って話しの日記。

 

みなさんも、ベストやシングルス。

おニューのバンドを知るためにもいいですが、これは退屈なドライブに欠かせない存在です。オススメ。