まだロックが好き

まだロックが好き

おめおめと生きている日記

夏目漱石「坊っちゃん」読書感想文

機動戦士ガンダムで、シャアがガルマの死にたいし「坊やだからさ」と言うシーンがある。おそらく誰もがテレビの前で「おまえのせいだろうが!」とおもったにちがいない。 シャアの言う「坊や」には痛罵のふうがある。むろんそこにはザビ家への怨嗟も加わって…

Kindle端末を買ってしまったのだけどクソいい

たぶんグーテンベルクがびっくりしているのだろうけれど、本を紙で読むことがすくなくなった。それはつまるところ、電子書籍が人民に膾炙してきたゆえんであろう。 その電子書籍について、おれはアマゾンを主たる購買所としているのだが、そうなるとキンドル…

ゆげ塾著「構造がわかる世界史」おもしろいよ。

興味好奇心というのは学問への最大のトリガーとなるなぁ。これをうまく利用すれば息子を博学で教養のある、世界をおもしろく捉えることが可能なじんぶつに出来るのでは!? とおもったけれど、なかなかどうして「勉強」と称されるものに対しては、強制的な圧…

町田康「宿屋めぐり」を読んだ感想

ミスターチルドレンの歌に「高ければ高い壁のほうがのぼったとき気持ちいいもんな」って歌詞があるけれども、なんて驕慢に満ちたリリックなのか! とすこし業腹である。 だってさ、それって桜井級に成功したにんげんだからこそ言えるというか、それは高い壁…

「心臓を貫かれて」を読んでおこがましいけれど片親家庭の悲劇をおもった

エミール・シオランという毛唐が「生誕の災厄」という本を出版したのがいつかは知らないけれども、その内容はとんでもない中二病感に満ち満ちており、あぁこれを多感な青春時代に読んでいたら、まともな人生を送っていなかっただろうな、とおもったことがあ…

水木しげる著「ほんまにオレはアホやろか」はロックな自伝

柳に雪折れなし。とはいうけれども、いい諺だなぁ。すばらしいなぁ。こんなふうにぼくたちも生きていけたらすばらしい。って、おもわず「野に咲く花のように」の一節を歌ってしまいたくなる衝動に駆られるのは、水木しげるそのひとの生き方に羨望というか憧…

横山健と生形真一

今月のギターマガジンが熱かった。熱すぎて熱中症を発症した。うそである。でもギタマガが熱いのはマジ。なぜならば横山健と生形真一の対談であったからだ。 じつはこのふたりおたがいのシグネチャーを所有している。というか、まず健さんが生形シグネチャー…

末永直海著「百円シンガー極楽天使」にかんじる懐かしいにおい

中古で文庫本を購入した。なつかしいにおいがした。ってノンノン。メンタルな「なつかしいにおい」ではなく、めっちゃフィジカルな「なつかしいにおい」。すなわちそれは、あの一人暮らししていた北区の、三田線沿いの、入り組んだ路地の、坂を下った先の、…

酒を飲まないことによる人体の影響

もうずいぶん酒を飲んでいない。つっても一ヶ月。よんどころのない理由によっておれは酒を停止している。だがここにきて、その禁酒による人体の影響がありありと浮かび上がってきたがため、今回日記に綴っちゃおうとおもった次第である。 その影響はふたつあ…

中島らもの個人的おすすめは「白いメリーさん」です

「読書の秋」が好評につき、お題延長らしい。はてなブログの運営がお題を考えるのがめんどくさかっただけでは? と訝ってしまいますね。 私はあまり本読みなどをしないのですが、好きな作家は? という問いにたいしては「中島らも」と答えるようにしています…

秋の夜長に古川日出男「アラビアの夜の種族」

今週のお題「読書の秋」 秋の夜長に読書というと、どうしても思い出す作品がある。古川日出男という人のかいた「アラビアの夜の種族」という著作である。文庫本で三冊ある。なげー! しかし常住、本読みをしない私でも通読できるほどのエンターテインメント…