森山直太朗の「夏の終わり」が耳にこびりついて離れない。
直太朗のファルセットが、心地いい高音域が、空気をたくさん孕んだ発語感が、頭の中でループしている。別に最近聴いたわけでもないのに。
なにを聴いていても「な~つのお~わ~りひぃぃぃ~」。ビートルズを聴いていても、スリップノットを聴いていても、山口百恵を聴いていても割り込んでくる「な~つのお~わ~りひぃぃぃ~」。
ちょっとメイワク。
時節がそうさせるのであって直太朗のせいじゃない。
・時節 makes me な~つのお~わ~りひぃぃぃ~。
話が唐突に変わるが、高校生、大学生の常飲すべき健全なる飲料物としてユニリーバの提供するリプトンの紙パック紅茶がある。
安価で入手しやすく、レギュラーメンバーであるミルクティーとレモンティーはその日の気分によって使い分けのできるリプトンの2強。その他フレーバーも豊富で季節限定のいわゆる旬の味も取り入れている。そして甘くてオイシイ。
ぼくも例に漏れず、かつてリプトンの紙パックを愛飲していたクチである。
そして今もたまに飲みたくなる。リプトン中毒。リプ中です。
そして今日はこうしてパソコンを前にカタカタとキーボードを乱打している横にリプトン。
しかしこんなおっさんがリプトンを飲んでいて良いものなのだろうか。
いや良くない。オトナはコーヒーを飲むものなのだ。しかもブラックで。
我慢してみんながブラックコーヒーや無糖のお茶を飲んでいるのだ!
キサマもお茶もしくはブラックコーヒーを飲みなさい!職場でジュースなんてのは言語道断、空前絶後、倒行逆施の天罰覿面!
正直悪いとは思っていたがリプトンを求める方が勝ってしまった。
情状酌量の余地なしです。
思えばコイツとは中学からの付き合いだと思う。
随分長い間一緒にいる気がするけれど、いつもそばに居てくれるからか、その存在は「特別」ではなく「当たり前」になってしまっている。
本格的に付き合いだしたのは確か、高校の頃だったか。
昼休みや、部活の帰りはもちろんオマエだったし。
図書館、予備校の自習室ではいつも隣に居て励ましてくれた。
みんなに好かれていたオマエは安っぽいとか言われがちだけどそんなことない。
誰にでも愛されるのは才能だよ。
でもだからこそ若かったオレはそんなオマエに嫌気が差して午後に浮気をしたこともあったね。
いまではお互いに、いい距離をとれていると思う。
ぼくは一体なにを書いているのでしょう。
秋を感じるセンチメンタルな風に吹かれて、ちょっと今日は思い出がたくさんのリプトンを買ってみただけの話し。
そう、夏の終わりにはただアナタに会いたくなるの。