モーサムトーンベンダーというバンドがいる。結構有名だと思う。
こんなにやっていることに節操がないというかめちゃくちゃなバンドはないと思う。良い意味で。
僕とモーサムの出会いは凡人のロックンロールとか演っていたLIGHT,SLIDE,DUMMYの時だった。
- アーティスト: MO’SOME TONEBENDER,百々和宏
- 出版社/メーカー: ユニバーサルJ
- 発売日: 2002/10/23
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すごいオルタナ、グランジ、ガレージロックの正当な流れを汲んだバンドが出たもんだと思ったのです。これ売れんのか?と。
しかし再会を果たしたロッキンルーラーではそのアルバムと共にキャッチーさ、ポップさを踏まえていて、きっと生粋のモーサムファンからは裏切り者の烙印を押されたのだろうけど僕はめっちゃ好きだし、いいアルバムだと思う。
- アーティスト: MO’SOME TONEBENDER,kazuhiro momo
- 出版社/メーカー: 日本コロムビア
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しかしその後「TIGER」をシングルで出したのはびびった。同時に三人別にボーカルをとるという斬新な曲なのだけど日本一シングル向けではない曲だった。ここで生粋のファンは戻ってきただろう。
- アーティスト: MO’SOME TONEBENDER,藤田勇,百々和宏
- 出版社/メーカー: 日本コロムビア
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MO'SOME TONEBENDER
Ride into HEAVEN
で今回のアルバム。
モーサムの二極化した面を2つのアルバムに分けた。
ポップで打ち込み全開なのがこちらの天国版。
これがまたいい。
ロックバンドでありつつポップさを追及していったRockin' LuuulaからSING!の四枚のアルバムとはすこし毛色が違う。とくに1曲目の「long long long」、2曲目の「nuts」はまさにシンセサイザーのハイパーデジタルサウンドを取り入れたダンスロック。この2曲で僕はやられました。
こういう曲が今流行っているけど、モーサムっぽさがちゃんと残っている。
それはボーカル百々氏による歌詞の世界観や、軽快ながらも特攻隊のような勢いのあるドラム、それを底から支えるような無駄な手数の無い芯の通ったベースやらがモーサムトーンベンダーというバンドが何をやってもモーサムトーンベンダーに成る所以を作り上げているからだと思う。
Rise from HELL
通称、地獄版。
こちらはモーサムトーンベンダーが最初からやってきたこと、といった印象。
へヴィなバンドサウンドに重苦しいようでコミカルな歌詞。
コミカルな歌詞?うん。ちょっとコミカル。モーサムって。そこが好き。
個人的に地獄版より天国版が好き。でもこの両極端な2つの音楽性があっていまのモーサムが好き。
少し残念だな、と思うことがある。
ひとつは天国版の音質。圧縮されてしまったのか、所謂デジタルサウンドの音の幕みたいなモノが出来てしまっている。僕のイヤホンが限界なのかもしれないが。
もうひとつはこの2枚を一つの作品にまとめられなかったのか、ということ。
2枚組み一つの作品でだすか、なんかジョンレノン&オノヨーコのダブルファンタジーみたいに交互に収録するとかして欲しかった。
モーサムはサウンド面の変化やらで諸々大変だろうな。
でもずっと進化し続けてほしいバンドだなぁ。