せんじつのことである。
とあるブロガーさまの内容に感銘を受けた。
洋楽は歌詞が分からないから聞かない←は!!??!? - 消えゆく僕らの音楽雑記
というか私もおんなじような内容で日記を書きたかったので、こりゃそろそろ書かんとな、と思い書いている。
表題のとおりである。
私は英語がわからない。もちろん義務教育はギリギリ受けている。ちなみに中途半端に英検は準2級とかいうヤツを取得し、トーイックはたしか500点以上は取った記憶がある。
勘違いしないでほしいので記載するが、いずれも自主的に取ったのではなく、高校のテストでおまんじゅう(0点ですね)ばかりだった私への成績救済措置として担当教員が用意したものである。
ということで英語はわからない。し勉強はニガテだ。
けど洋楽は好きだ。でも映画は吹き替えでみている。
そんな理由をのべたい。
逆に英語がわかるとたいへん!
なぜか?なぜたいへんなのか?便利なことばかりではないのか?
そう思うのが世の常だ。
たしかにである。ジョン万次郎の如来以降、南蛮渡来の文化に対し、外交流を成すべきコミュニケーションとして発達した英語学はグローバル社会を形成するにあたり習得すべき常套手段であると思われるし、できたらやっぱかっこいいじゃん。
しかし、私は不便に感じるであろう。
なぜか?
端的にいえば、洋楽が作業用BGMとして使えなくなる。
ことばの意味がわかると、つまりリスニング能力が定着すると、もちろんそのことばを聴いてしまう。
で意味を考えたりしてしまうし、歌ってしまう。
インターネットを読みながら音楽を聴くことがある。その際はほぼ洋楽かインストである。
なぜか?と問われれば、日本語だと聴覚から入ってくることばの意味に脳内が引っ張られて情報過多で脳みそキャパオーバー。けっきょくなんも頭に入ってこなくなってしまうからだ。
日記を書きながらミスチルなんか聴いていたら
「本日は芳しくない体調を慮ってはおったが、かかる具合に腹痛を催し、しかし駆け込む手洗い場には老いも若きも男の行列。耐え難い苦しみの中、高ければ高い壁のほうが登ったときキモチイイもんなって、自由解放快楽を待ちつつも、ぶちまけてしまうなんてことない糞便が、まわりまわりまわりまわってまだ見たこともない人の笑い顔を作っていく。イノセントワールド」
なんて具合になってしまう。由々しきことですね。
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要するに、ことばの情報力というものにふり回されてしまうのです。
ということで洋楽歌詞は聞こえないほうが良い。英語わからなくてよかった。
歌詞に意味をもとめていない
ビートルズという時代を席巻した四人組のイギリス人楽団にジョンレノンというカリスマ兼ギターボーカルを担当していたバッタ顔の人がいたんですね。
その御方はよく勘違いされていたのですよ。
「あれは薬物使用を示唆していたのではないか」
「あの歌詞は深い。母の死の悲しみとともに人為的な革命の斡旋をしている」
「おそらくブスが好き」
ごときです。
そんなとき、氏は
「歌詞に意味はない、私は言葉で遊戯するのみである。ヨーコ愛してる。」
といった旨を発言してあるのですが、いやぁ。これには感動染み入りました。
歌詞に意味はないのです。
いや表面的意味はありますが、それは考えるものではなく、やはり感じるものではないでしょうか。
たしかに日本語でもよくわからん歌詞というのはあるのです。
羊の夜をビールで洗う 冷たい壁にもたれてるよ
ちゃかしてるスプーキー みだらで甘い 悪の歌
スピッツの「ルナルナ」という曲ですね。
なんのこっちゃ。よーわからん。マサムネはたぶんびょうきです。素人童貞こじらせ病です。ハチミツは名盤。
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英語斡旋者に対してはスピッツを引き合いに出すと勝てる。以下例文。
「意味わかんないのに洋楽聴いてんの?」
「梅干たべたい。」
「は?まぁうめぼしはうまいよね。」
「梅干食べたい僕は、いますぐ君に会いたい」
「なにいってんの?いみわかんない」
「歌詞とはそういうものなり」
簡単完全論破ですね。やったぜ。
映画は吹き替えの理由
たんじゅんにエンタメを楽しみたいから字幕なんて読んでいられんよ。まぁそういう面もあるのですが以下体験談。
「フィリップ君を愛してる」というジムキャリー、ユアンマクレガーが主演の史実を元にしたゲイの二人のドラマ映画作品がある。
面白くて、だいすき。妻と3回ほど見たのだが、一回は字幕版英語で見ざるを得ない状況だった。
そんときのワンシーンに
ユアン「どこいくの?」
ジム「ゴルフにいってくる」
ユアン「ゲイなのにゴルフいくの?」
みたいなやりとりがあったのだが、吹き替えだと笑えたのに字幕だと笑えなかった。
たしかに文面をみても面白くないだろう。字幕だとこんなもん。
こういったものは言い方で印象が変わる。
ニッポンのネット文化には「草を生やす」という芸能技術があるのでそれを駆使して日本語吹き替え版を表すと
「どこいくの?」
「ゴルフに行ってくる」
「うっひゃwwwゲイなのにwwwゴルフwwwって!?wwwファーッwww」
みたいな感じであった。ごめんファーは脚色。
ゲイはゴルフに行かない、という概念がないのでまったく意味はわからないが「ゲイがゴルフに行く行為がゲイワールドではめちゃくちゃおもしろい」ということが言い方次第でたいへん伝わって、まぁとにかく笑えた。
ようは「言い方」である。
英語だと日本人に伝わりきらないニュアンスがある。そしてそれを文面でことばの意味だけ理解しても面白くない場合がある。
日本はアニメ文化であり、吹き替え名人声優様の力量もこの上ない。そこらへんの表現力は巧みである。頼りにすれば良い。
どうせ見るなら面白いところは面白く感じたい。そういった理由です。
ことばは語学だが、そのことばの意味は文化風俗学である
私はこれを常に提唱している。ひとりで。
「英語わかると世界変わるよー」
「歌詞わかんないと意味ないからさー英語べんきょーしなよー」と、のたまう方がおられます。
なるほど、とは思いますね。そりゃ意味わかったほうが楽しよね。でも本当に意味わかってんの?って思うのです。
そんなときは
「おっしゃるとおりでございます。感服いたしますこと極みに至れり。たしかに語学は相互意思疎通として有効な手段ですね。しかしどうでしょう。こうやって私が謙譲語、尊敬語、丁寧語を駆使し、あなた様の論に同意している様は言語の表皮上において敬意を示しておりますが、日本古来より慇懃無礼という四字熟語が意図するように逆に失礼な様子をあらわすことがあります。それは言語学では学びきれない歴史文化風土風俗学でありますゆえに、言葉の意味のみで欧米文化を掌握した気になるのはいかがなものであると存じ上げます。よって語学のみでは世界はあまり変わらないのです。私は頭が良いのです。私のI.Qは53万です。私は宇宙の支配者になるのです。だから考えを悔い改めなさい。私は神です。」
語学はその国の文化風土風俗をともに学ばなければ真に理解することは難しいと思っているのです。
それは上記映画の例が顕著であり、また歌詞においての理解は海をへだてる文化には語学の表層ではとらえきれない、ということが言いたいのです。マザーグースとか全部しってる?
まとめ
・歌詞がわかるとBGMとして、作業用音楽として機能しなくなる(個人的)
・歌詞の意味なんてどうでもいい(個人的)けど本当に意味がわかる歌詞って世の中にあるのだろうか(普遍的)
・映画は吹き替えのほうが、プロの編集のごときによりことばの表層ではとらえきれない事象を文化的エンタメにしていただいている。
・欧米のエンタメはけっきょく文化を知らなきゃ真に理解できない。それは歌詞も、映画も。ことばだけとらえてもだめじゃん。
全文3000文字ありますが、まとめたら200文字になりました。
書くのも読むのも無駄ですね、時間の。
英語でも勉強してきます。