まだロックが好き

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おめおめと生きている日記

BOSS BD-2ブルースドライバーは私の信頼できるともだち

私はいま、日記のアイコンとツイッターのアイコンに、ブルースドライバーというエフェクターの写真を使用している。好きだから。これは恋とか愛とか肉欲とか、そういう懸想じゃなく、信頼だと思う。

エフェクターというのは、主眼としてギターなどの音色を変貌させるからくりメカである。主に足でふんづけて利用する。これを使用すると、ジャンジャカしている弦の振動音が、ダイオードのクリッピングにより、ギャンギャンしたり、ズギュンズギュンしたりする。またエフェクターの種類によっては、内部にスプリングや録音メカが内蔵されており、お風呂場で弾いているような残響効果をもたらしたりする発明品である。

エフェクター単体では意味を成さないが、ギターやアンプを使用するにあたってはとても影響力のあるものである。家電で言えばサーキュレーターみたいな存在。f:id:yuasayo1013:20170806144815j:image

そんなエフェクターって、友達のような存在であるなぁ、と思ったりする。どんなときでもだいたい一緒にいる。私たちのような週末バンドマンは、ライブハウスや練習スタジオのアンプに音色を支配されることがある。それでも「俺、やっとくから!」みたいな感じで、いい感じに音をいつもの雰囲気にしてくれる。すげぇいい奴。だから頼ってしまう。

かたやギターとは世話のかかるやつで、恋人のような存在だなぁ、なんて思ったり思わなかったりする。その話は長くなったり話しが脱線してしまうので擱筆しておきますが。

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音作りについて

私は最初に買ったギターがテレキャスターというシングルコイルピックアップのものだった。このシングルコイルにブルースドライバーはめちゃくちゃ合致する。とくに私はトランジスタアンプ、ジャズコーラス a.k.a JC にシールドを挿入することが多かった。ゆえに歪みはエフェクターに頼ることになる。で、このブルースドライバーを使っていた。途中で同メーカーのDS-1やOD-3を使用したりした。

DS-1はクランチ設定も出来たが、ディストーションのコンプレッション感が強く、また攻撃的になりすぎた。OD-3はテレキャスターの堅い弦の張り具合くる切迫した弦のテンションを相殺してしまっているような気がして好みではなかった。

そして結局ブルースドライバーを使いつづけている。

とにかくクランチの設定が絶妙だと思う。ってゆうか、ブルースドライバーはクランチ専用機みたいな使い方をしている。ネックよりに優しくピックを当てれば軽やかなクリーン。ブリッジよりに堅く握り締めたピックで撥弦すればえぐれた歪み。みたいな感じが好き。

深くも歪む。けれどもそうセッティングすると、そのざらついた感じの歪みはかなり奥行きがあり、ファズみたいな感じになってしまう。そういう使い方もありかもしれないが、私はしないかな。

私のブルースドライバーの使い方

上記の通りクランチ専用機で使用している。

テレキャスターの場合はギターの出力が低いので11時くらいまでゲインを回している。他のギターは主にP90の載ったレスポールスペシャルなんだけど、こちらはかなり出力が高いので9時から10くらいにゲインを当てている。あとはエピフォンのカジノも使っているのだけど、その時はゲインはほとんど上げない。時計の位置で言えば7時あたりの0設定にしている。それでもブルースドライバーのザラつきは出てくる。それが好き。

歪ませたい時はブースターを使用している。

MXR M133 MICRO AMP

MXR M133 MICRO AMP

 

私はブルースドライバーの前段にMXRのマイクロアンプというブースターを置いている。このマイクロアンプというコンパクトエフェクターはクリーンブースター、というかゲインアップとして秀逸で、ギターの出力をそのままに良い感じに持ち上げてくれる。

だから、マイクロアンプをいい具合に設定して「入」にすることで、ブルースドライバーもブルースドライバー自身のまじりっけのない歪みを放出してくれる。

ピンボケの写真で忸怩たる思いなのだが、これらのブルースドライバーのグラビアではトーンノブは1時くらいまで上がっている。トーンはギターによるがあまり上げないほうがいいかもしれない、というのが長年の付き合いで判明している。音がシャリシャリになってしまうのである。

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ブルースドライバーの良いところ。そして悪いところ。

とにかく使いやすい。そしてこれはBOSS製品に共通するが、安価で丈夫で、そしてどこでも手に入はいる。これらは道具としてとても重要なファクターであると思う。エフェクターは楽器ではない。しょせんただの道具にすぎない。けれどもそんな道具にいつも助けられている。ありがたい。

悪いところも述べたい。それは「よくもわるくもブルースドライバーの音」ということである。ブルースドライバーはフェンダーのツイード系アンプの音色を模した音、などと言われている。粗荒な粒立ちの歪みと、そこに付随する散らばったつめたい星の光のような高音。単体で使用していると、またかよ!、って思うほどみんな同じ音作りをしている。

私はギターボーカルなんてやっていたのでギターの音に個性を求めていなかった。しかしギタリストたるもの、前にも後ろにもいかない個性的な音というのは必要なのかもしれない。そこがやはり唯一の弱点、これは道具として優秀な証明なのだろうけれど、それこそが悪点だと思う。

総括

だけどやっぱり私はブルースドライバーが好き。使用するギターは変わっても、ブルースドライバーだけはこれからもずっと一緒にいると思う。

最終的にギグバックにはエレキギターとシールドと、このブルースドライバーだけを入れてライブハウス巡業をしたい。そして「なんでブルースドライバーだけなのに、あんないい音するんだ!」なんて言われたい。でも本当に好きな歪みは真空管。真空管の音が好き。高校生になったら部屋で、毎日ギター弾いてた。

BOSS Blues Driver  BD-2

BOSS Blues Driver BD-2