まだロックが好き

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おめおめと生きている日記

中島らもの個人的おすすめは「白いメリーさん」です

「読書の秋」が好評につき、お題延長らしい。はてなブログの運営がお題を考えるのがめんどくさかっただけでは? と訝ってしまいますね。

 

 私はあまり本読みなどをしないのですが、好きな作家は? という問いにたいしては「中島らも」と答えるようにしています。なんなんでしょうか、発想力というか語彙力というかエンターテインメントというかそういったものがすべて合致したような人だとおもうのです。まぁ他の作家をあまり知らない、というのもありますが。

 

 中島らもの代表作は「ガダラの豚」というものです。しかし文庫で三巻もあります。気軽に読むにはちょっと長いですね。ちなみに私は、彼の自叙伝てきな「今夜、すべてのバーで」や「バンドオブザナイト」が好きです。しかし、たれかれにおすすめするのであれば短編集である「白いメリーさん」であります。

 

 ちょっとしたホラーものなのですが、ユーモアもあっておもしろい。身の筋がこわばるような怪談もあれば、諧謔味に富んだエンターテインメントもまんさいです。最初のページにはそのエンタメたる「日の出通り商店街いきいきデー」が掲載されています。それで合わなかったら合わない作家かもしれません。世にも奇妙な物語ふうなおはなしです。

 

 私がすげーな! とおもったのは「脳の王国」です。こんなこと思いつきますか? 心をよめるおっさんが、脳死状態の息子を延命させている両親から、その息子の心を読むようにいわれ、よんでみた心の形容がまじすげー! とおもいました。

 

 中島らもの晦渋な語彙力は、私の日記にも通底していると思われます。だからあまり自身のネタ的なものを公開したくはないですが、中島らもはまじでおもしろい作家だとおもいます。

 

白いメリーさん (講談社文庫)

白いメリーさん (講談社文庫)