まだロックが好き

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おめおめと生きている日記

Kindle端末を買ってしまったのだけどクソいい

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 たぶんグーテンベルクがびっくりしているのだろうけれど、本を紙で読むことがすくなくなった。それはつまるところ、電子書籍が人民に膾炙してきたゆえんであろう。

 

 その電子書籍について、おれはアマゾンを主たる購買所としているのだが、そうなるとキンドルというアプリケーションをつかう羽目になる。そいでスマホを媒体として電気文字に目を落とすのだが、なんだか釈然としないのである。

 

 その原因は、「文字を読む」というよりも「プラズマを浴びている」という意識が強いからだとおもう。ってゆうのは嘘なんだけど、とにかく正体不明の名伏しがたい、もどかしさが蟠るのである。

 

 そんなことで不満を抱えて生きているのもずいぶん苦しいので、ここはひとつ解決策を、と眦を決し、いざキンドル専用端末の購入にふみきったのである。アマゾンのプライム会員セールで安かったし。

 

 ちなみにおれが購入したのは「Kindle Paperwhite」のマンガモデル、キャンペーンなし。というヤツである。いろんなブログを参考にしたのだが、やはりバックライトは必要だなとおもったのと、マンガを入れるかもしれないという不安に慄いたので32ギガバイトという空前絶後の容量をふくんでいるマンガモデルにしたのである。

 

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 ちなみに「キャンペーン情報なし」でだいたい二千円の差があるが、二千円で煩雑な広告をカットできるのならば安いものだ、でも二千円はデカイなぁ……という葛藤の果てに、「なし」にした。みんなそうしてるっぽから。たぶんおれは戦争とか起きたらおかしなふんいきに狂奔され虐殺とかしちゃうタイプなんだとおもう。

 

 だいたい三ヶ月くらい使用しているのだが、ここで目次などを使用してメリット・デメリットを述懐すると、なんだか胡乱な「販売目的」のブログっぽくなるのでこのまま淡々と書いていこうとおもう。

 

 好いところを挙げれば切りがない。たくさんの本を持ち運べるとか、文字の大小が如意であるとか、やはりバックライトは便利だとか、「プラズマを浴びている」感覚が限りなくゼロに近いとかである。

 

 それよりももっとも便利なのは「メモとハイライト」の機能である。これがめっちゃいい。

 

 読書をしていると、「ここメモしておきたい」と強弱はあるけれどもそう念願することがしばしばである。しかし紙だとどうも線を引くのに逡巡してしまう。

 

 しかしキンドルなら、画面の長押しでたやすく線を引ける。それにすぐ消せる。そして跡がのこらない。それってすてき。

 

 さらにその線をひいた箇所、ハイライトはキンドル端末内の「マイクリップ」に保存される。でもこれがちょっと見難い。しかし、これじつはクラウド同期しているのでネットでも閲覧可能なのである。これがすごく便利。

 

https://read.amazon.co.jp/notebook

 

 ちなみメモをとるばあい、やはり端末の性能の限界があるので、文字入力にはやきもきする。おそいのである。だからおれはメモはスマホにとってしまっている。まぁでも電車内で読本するおれにとっては、いちいち紙とペンを取り出すより超簡単なのでとてもいいかんじである。

 

 デメリットというほどではないが、懸念することに「本の厚み」という問題があった。どういうことか? というと小説などを読むさい、クライマックスに近づくにつれ「もうすぐ終わりだ」と自分の気持ちを高めていくことがあるとおもう。それはけっきょく残りのページ数で推し量ることになる。

 

 電子端末にはそういった趣きがないんじゃないか? つまらない世の中だ。自分の気持ちを高めるチャンスなんて物語のなかにしか存在しない。それをみすみす見逃してしまうのか。この世には唐突に物語がおわってしまう小説もある。これは困ったことになるぞ。とおもっていたのだが、キンドルには「本を読み終えるまで」ののこり時間を計測してくれたり、ページ数というか番号振り分けがされているので、ぜんぜんだいじょうぶだった。ほんのすこしの杞憂。

 

 あとカバーは必要である。おれは黒を買ったのだが、いわゆるベゼルぶぶんが樹脂で出来ているのでけっこう傷つく。それがなかなか目立つ。おれはスマホにもカバーしないレットイットビー派なのだけれども、キンドルは鞄の中で固めのものにぶつかり傷がつくので、持ち運び用のケースはのちに買った。ちなみにバンカーリングはつけている。

 

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 超デメリットは、これはキンドル端末に関することではなく、電子書籍に関することなのだけれども、ほんらい文庫本などについてくるはずの解説書評あとがき、いわゆる跋文がついてこないばあいがある。

 

 これは著者の版権などによるのだとおもうけれども、けっこうかなしい。読書メーターなどで感想をみていると「あとがきで○○さんがおっしゃっていたように……」という記述があると、あ、おれそれついてきてないんですけど、ってなる。かなしい。どうにかしてほしい。

 

 ただ電子書籍は安い。おれはだいたいいつも貧乏なので、とてもありがたい。しかもけっこうな頻度でセールをやる。半額ぶんのポイントがつくときに一気に買う。しかしそれってそのときの気分によるので、けっきょく読まない。ってなるばあいもあるけれど。

 

 ちなみに、いろんな人が「バッテリーの持ちがいい。二週間、いや一ヶ月もつかも」と書いていたけれども、通勤に二時間、就寝前に一時間~二時間の使用であると、一週間に一度は充電しないとバッテリーはもたない。むろんネット接続の頻度もあるのだろう。しかしせっかくクラウド機能があるのにネットに接続しない、というのは益体のない話である。

 

 おれはあまりマンガを読まないのだけれど、キンドル端末だと両開きページもうまく表示してくれるのはありがたいとおもった。あとやっぱ見やすい。プラズマを浴びている感覚はマジで微々である。

 

 おれはマンガモデルというのを買ったけれども、おもに活字本を読むひとならばマンガモデルのひつようは無いとおもう。まぁおれはいろんな本を渉猟っちゅうか平行で読む派なのでダウンロードしっぱなしというのはありがたいけれど。

 

 でも実は、紙の本もすこしは読んでいる、というのはあれです、経済のもんだいです。中古の本はやっぱ安いです。あと紙でもっていると所有感があってとてもよい。でもその所有感でいえばキンドルは、せっかくキンドルをもっているのだからたくさん本を読もう、という気分になる。読書ってなんとなくネットで時間をつぶすよりは有意義で格好いい気がする。おれは好きだな、キンドル。

 

Kindle Paperwhite、電子書籍リーダー、Wi-Fi 、ブラック

Kindle Paperwhite、電子書籍リーダー、Wi-Fi 、ブラック