恒温動物である人間はいきているとエネルギーを放出する。
表面温度を維持するためにエネルギーを消費し、熱を放出する。
これがいわゆるカロリーだ。(そうじゃないかもしれんが今日はそうゆうことにしてくれ。)
そんな他人のカロリーをぬるぬると感じた話。とライブの反省。
とある週末。バンドマンとしてライブハウスのステージに立った。
こんな感じに書くといかにも音楽家っぽいが、ただのコピーバンドである。
そんなコピバンで久しぶりのライブ。
果てしないほどの消耗をした。
まず己への戒めとして書いておこう。
体力づくりをしなさい。
一日楽しみたかったら本を読みなさい。
一年楽しみたかったら種を蒔きなさい。
一生楽しみたかったら家を建てなさい。
ライブをするなら体力を作りなさい。←New!!
というのも本当、苦しかった。
歌をうたうというのは苦しい。
つまりこれは、「私」という人間をいかに大衆にさらけ出すこと、エゴイスティックを解き放つ作業に対し、羞恥心や背徳感が呼応し、自身のこころというシステム内でのシーソーゲームによる苦悩。
といった意味ではなく、単純に暑いし空気が薄くて呼吸がキツかったってこと。
ステージ上は暑い。
これは何度も経験しているはずなのに忘れていた。
まず照明。あんなに煌々と照らす必要あんのかよ、と思うほど。ただし顔のシワなどは光で飛ぶので5歳くらい若く見える(っていうのは勝手な妄想)。
あとここからが本題。
人のカロリーが迫ってくる。
ライブハウスなんてせまっくるしいもんだ。
そんなとこで人間が密接してガヤガヤしていたらその生命活動、つまり呼吸により酸素は薄くなり、そして発熱、発汗により人間のモワっとしたカロリーが散布され、巨大なかたまりとなって襲ってくる。
人間のカロリーは空気中に拡散するとぬるぬるする。
ぬるぬるの空気。といえば想像できるようにすごく湿度を含んでいる。湿度2億パーセント。
実際そんな空気は見える。可視化。具現化。顕在化。まじカロリーって見える。びっくり。たぶんアレは5000キロカロリーくらいあった。
熱気。といえばすごく聞こえがいいが、そんなかっこいいもんじゃあない。
そんな、ぬるぬるの熱気に襲われるとまるで水中のよう。水中、それは苦しい。
とにかく息が苦しくって歌なんてうたえなかった。
呼吸がうまくできないと、筋肉もうまくつかえないんだと思う。
腹筋。やばかった。背筋も。筋肉いたい。
あとあたまフリすぎた。首の筋肉痛。
疲労しているからこそわかる、人のあたまってこんなに重いのね。
とにかくヘロヘロでした。ちゃんと体力をつけましょう。
ま、つぎはいつやるかわかんないけどね。
ここまでは綺麗な反省。以下愚痴と悩み。
このライブは私がとある組織に参入しているからこそのライブ。
組織と書くと黒いふんいきがでてしまうが、これようするにサークル活動である。
音楽系のサークル活動であるが、みんな本当に音楽が好きなのか。という疑問を抱いてしまう。私はマジメちゃんなのだ。
ただはしゃぎたいだけなのか。そうなのか?
大人だってはしゃぐぜ。
とフラワーカンパニーズの曲にあったな。いい曲だと思う。
けど結局「音楽活動がしたい」ではなく 「サークル活動を盛り上げたい」という気持ちが参加者からにじみ出るイベントだった気がした。
すごく意味のある動機であると察するが、これまさに手段と目的が入れ替わってしまったパターンではなかろうか。
けど音楽なんて目的にすべきもんでもないのか。ただの手段であるべきなのか。
結果、楽しいイベントではあった。
私は悲しくも、はしゃがざるを得なかった。