酒が好きだ。普段はウイスキーやビールだが、ワインもよく飲む。
よく飲むといってもかわいいもんでコンビニに売っているような安価なものを帰りに買って飲む。しかし貧乏舌にはこれがうまい。あなどれん。
しかし未だにカベルネソービニヨンか、カルベネソービニヨンか、で迷う。
ご存知無い方に説明すると、カベルネソービニヨンってのはワインに使うブドウの品種でそれ単体のワインでもうまいし、他の品質とブレンドするものとしてもよく目にする。
つまり有名なヤツなのです。
どっちだったかなーって迷った挙句、ぼくはひとつの覚え方を発明した。
「じゃないほう」暗記である。
このカベルネについては目覚ましテレビの軽部アナウンサーを想像する。
そして「ワインはコイツじゃないほう」と覚える。
そうすると自ずとカベルネという言葉が消去法で残り、ワインというカテゴリーの会話の中で恥をかかずにすむ。
「じゃないほう」暗記はローリングストーンズのギタリスト、キースリチャーズでも使用する。
キースリチャードだっけかなー、キースリチャーズだったかなーと迷うときがある。
これは何故かというとキースは初期にリチャードと姓を名乗っていたことがあるという事実。それがぼくを迷わせる。ややこしいことすんなや、ヤク中め。
こっちは往年のロックスター「リトルリチャード」じゃないほうで覚える。ちなみにリトルリチャーズにはならない。なぜならリトルリチャードは一人なので複数形にならないんだ!と思っているので。
しかしストーンズの話をする場合これはかなり迷う。
普通にリチャーズと言えばいいのだが、リチャードと言うことによって過去にそう名乗っていたんだよ的な会話がひとつ生まれる。コミュニケーションの誕生、その火種を秘めた小さなビッグバン。
大抵の場合、偏見だろうがそういう輩はオシャレロック野郎でストーンズが好きな自分はロックわかってますよ感を醸し出しているだけである。というかロックが好きな自分がカッコいいと思っているヤツ。
そういったヤツにリチャードと言ってしまうと笑いモノの矢面に立たされてしまう、オマエがしらねぇだけだろ、と思うが大体そういうヤツはそういう場で中心となっていることが多いので「ハハハ…マチガエチッタ…」と笑って過ごすのがベター。
話が逸れたがこの「じゃないほう」で覚えることはなかなか厄介でどっちの知識が正しいのかわからなくなってしまう。だから未だにカルべネって考えちゃうんだろうなぁ。
それに比べて双子タレント「マナカナ」の区別の仕方、「ほくろかな」は素晴らしい。
単純に目の下の頬に近い部分にほくろがある方が「マナカナ」の「カナ」の方なのだ。
この「ほくろかな」はそれだけ覚えれば「マナカナ」を区別できるとても有意義な魔法の言葉なのだ!
迷いが一切ない!
しかもこの五文字。ムダの無さ。これがエコ。脳ミソのエコ。クリーンアップシステム。すげぇ。
なのでぼくの中では軽部アナウンサーは朝じゃないほうの顔なのです。