いまさら?とか言わないで欲しい。
かっこはじまり。
ちなみにこの「いまさら?」はアラサーにもなっていまさらおしっこを漏らしたってとこじゃなく、いまさらエイミーちゃんを聴いた、というところにかかっている。
かっことじ。
私は流行りものに疎いのです。
流行りものアレルギー、という未だに中二病の後遺症があるのです。これじつに保険適用外。
なので間違った知識があったら罵倒して欲しい。
最近はそうゆうビデオが好きなので。
まず27クラブというものがあることを説明したい。
端的に言うと「ミュージシャンは27歳で死ぬと伝説になれる」というヤツ。
いや、ちがう。アナタがもしいま27歳で、よっしゃ。今日からギターを買って俺はミュージシャンだ、なんつって明日死んでも、ダメ。そんなインスタントじゃあない。
ある程度の功績をのこして死なないと伝説になれない。残念。
とりあえず有名なとこをあげればニルヴァーナのカートコバーン。ジミヘンとか、ストーンズのブライアンジョーンズ。ロバートジョンソンもそうか。あとドアーズのジム森村(モリソン、使い古されたネタでごめんね)。
ちなみに日本では尾崎豊が26歳で死んでる。いろんな意味で「おしいっ!」とおもってしまう。
そこに新たに追加されたエイミーワインハウス。
つまりコイツも27歳で死んじまったわけだ。
ということで彼女が世界に残した、たった2枚のオリジナルアルバムのうち、セカンドアルバム「Back To Black」を聴いてみた。
場所はキャバレー。幕が開け、エイミーワインハウスのショーが始まった。
これはマジで。
音楽には空気を変える力(換気という意味ではない)があると信じて疑わないイノセントマインドをもっている私。
レコードに針を落とすとショーが始まる。
こんな名ゼリフをいつかは吐いてみたいと思っていたが、予期せぬ出会いでこの言葉を使ってしまうとは思わなかった。けどそんだけの衝撃、インパクト、脳震盪。
ちなみにレコードではなくCDデータ。すまんな、ここは虚構だ。
なんというか「ナマ」なのである。
現代の音楽でボーカルに補整をかけていない音楽はない。(と言っていいよね?)
音程、ピッチをいじられる。リバーブ、オートチューン的な音響効果をつけ色味、深みをだす。
音楽は機材と共に進化するものだし、そういう新しい音楽は好きだ。
けど新しいモノがすべて良いものか、といわれればそうじゃないが。
昨今の杞憂をなすものとして「将来コンピューターメカに略奪される職業」なるものがあるが、もうすでにボーカル業というもの、いや音楽業界にも片鱗を覗かせている。
話しがそれたが、この「ナマ」感が切迫する声の持ち主であった。
ねばりつくようなしゃがれ声。拍をめいっぱい後ろにとって情緒たっぷり。
これは冒頭1曲目の「Rehab」という曲でわかると思う。No,no,noのとことか顕著。
地を這うような低音、といえばいいか。歌唱方法もそうだけど決してハネない。
「Tears Dry on Their Own」という曲が7曲目にはいっているが、それがまさにそれ比較的テンポが速めなのにトばない。
そして、どこか物憂げで、気だるさがつきまとう声。5曲目の「Back To Black」を聴いてくれ。
曲調はレトロ。非常に古めかしい。歌謡曲ソウル。まぁこれは彼女の声を活かすためだけなのでたぶんあまり耳には残らないかも。そんだけのパワーが声にある。
神に選ばれた声、なんてたいそうな表現があるが、残念ながらロックやブルースに神はあらせられず、いるのは人間と悪魔だけである。
もしかしたらソウルにはいるのかもしれん、神。ゴスペルとかの亜流なので。
じゃあそれでいい、神に選ばれた声とかでいいと思う。
しかしやはりそしたら、天は二物をあたえず、ってのは嘘だと思う。
彼女に破天荒な人生をあたえ、彼女のボーカルの才能に余計な「箔」をつけてしまった。マジこのへんはロックな人生。
アル中、薬物依存、逮捕歴。こんなもんでしょう、格好良いじゃない。
そして死んでしまった彼女だけど、その声、曲調、人生は、いい子ちゃんまみれのミュージシャン潮流に逆行するものだったのかもしれん。と思う。
ということで私もブログの潮流、「タイトルは短く」や「~と思う、は使わない」、「本文は改行やカギカッコで見やすく」を逆行してみたいと思う。
ちなみに、うんこはよく漏らすけど、おしっこを漏らしたってのは嘘。
すまんな、これも虚構だ。
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