まだロックが好き

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おめおめと生きている日記

滝川ポリエステルで笑える夫婦の仲良しの秘訣

 

Breaking Wave

せんじつのことである。

新調したアンダーシャツとボクサーパンツを手に風呂に入ろうとした。

もちろんユニクロ製品である。

もちろん、と形容したのはここ数年ユニクロ製品しか着用しておらず、日常的に歩くユニクロの広告塔として企業の暗躍をなしているワケでありますが、ぬかりのない私はもちろん下着もユニクロ。その意味のモチロンです。ちなみにユニクロからの金銭の振込みはまだないので、まぁこれはボランティアですね。趣味はユニクロの宣伝です。

 

ユニクロで思い出した。ちょっと最近ヒートテックに力を入れすぎ。調子にのっている。普通の下着の販売箇所が縮小している。店内下着はほぼヒートテック。新素材でありポイントであろうが、こんなのユニクロの傲慢だ。ずいぶん模索した。だいたいヒートテックって暑すぎる。室内にいることの多い文明人からしたら無用の長物。ここは北極ではない。ヒートテックなんていらん。あほか。

 

そんなアンダーシャツ。ふつうの。しかしいままでのそれとどこか違う。すこし硬い。ちょくせつ肌に触れるものはいちど洗ってから使用する几帳面さは持ち合わせているのでわかるんだが、これはどうも、着用、着脱、洗浄、乾燥を何度か繰り返してもやわらかくなるものでもなさそうだ。

通常衣類というのは上記のサイクルを繰り返すことで、なじみ、柔化。耐久性を失いつつも着易さを手に入れることができるという等価交換。真理。

 

もちろん我々もただのサルではない。なぜだろう?と思う。現実をそのまま受け入れるだけのチンパンジーではない。かんがえる葦である。ゴリラには憧れがある。原因を究明しようとするのが霊長類の長である人類の務めだ。

 

「基礎材料がちがうのでは?」妻の発言。なるほどと思った。いつも頼りになる妻だ。さすが大卒。しかも四年制。

タグと呼ばれるシャツの構成要素とメンテナンス方法が微細に記載されたピラピラを読むと「綿66% ポリエステル34%」とのこと。

この瞬間に私の脳内ではすでに「滝川ポリエステル」というちょっと面白ワードが完成されていた、というかたぶんどっかで見たことがあるのだが、ちょっと面白ワードと言うにはくだらない。くだらないしつまらない。つまらないしありきたり。しかし脳内の理性では歯止めが利かなかった。つぶさにつぶやいてしまった。

 

説明不要だと思うが、滝川ポリエステルとは滝川クリステルという美人アナウンサーの名前もじりであり、まぁ滝川クリステルとかいう名前だけでなんだかずいぶんおもしろいんですけどね。でも字あまりですよポリエステル。ステルしかあってないし、クリがポリエ。この「エ」がいらないですな。

 

そんな感じで放った滝川ポリエステル。

妻は笑ってくれた。タイミングが良かったようだ。

夫婦関係とはタイミングである。

お互いの波長のタイミングを合わせることが大事です。たまには死にてぇ夜もあります。そんなときはそっとそばにいてあげたり、時にはひとりにしてあげたり、させてもらったり。

そりゃお互い他人です。夫婦といえ所詮はなんの繋がりもないただのホモサピエンス。

しかしそんな遺伝子的系譜に脈絡のないふたりが、漠然とした愛ということばのもとに家庭を築き、子供をそだて、いまを生きている。

すばらしいことです。夫婦。

お互いの波長があっていれば滝川ポリエステルで笑える。こんなの他人がいってもぜんぜん面白くない。ちなみにツイッターで滝川ポリエステルを検索したらでるわでるわの滝川ポリエステル。しかも単発ワードでつぶやいちゃってる。いや極寒。さむー。やっぱヒートテックいるわ。