まだロックが好き

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おめおめと生きている日記

長州小力ジェネレーション

 

コレナンデ商会というNHKで放送しているテレビジョン番組がある。

川平ジェイ氏が出演されているのですが、彼が何かするたび、その一挙手一投足、ことあるごとにお笑い芸人の博多華丸氏の影がチラついてしまう。

 

博多華丸氏はその川平ジェイ氏のモノマネ芸なんかをしている。

まぁ上記のごとき原因は完全にそのせいなのだけれど、しかし、はて?私は実際この川平ジェイという方を液晶画面を通して拝見したことがあっただろうか?と自らの脳内テレビジョン遍歴をさぐったところ、やはりあまり拝見したことがないのであった。

 

逆説的なのだけど、博多華丸氏の川平ジェイ氏のモノマネ芸はよく拝見する。

よって私のなかで博多華丸氏のモノマネ芸により「川平ジェイ」という人物がこういうものだ、とイメージ像が構成されていたことに気がついた。いやそれにしてもソックリ。華丸氏に。と、そうなってしまっている。

 

妻は川平氏をテレビジョン画面をとおして拝見したことがあるらしいが、しかしこの川平氏。昔はこんなにあからさまではなかった、と言う。

どういうことか?と言うと、そのセリフ回しや所作がオーバーアクションになっている、とのことである。

 

モノマネ芸といのは一種のデフォルメ作業であり、特徴をとりだし、それを過剰に表現することによって観客の同意を呼び起こし歓喜させる。この特徴の肥大化みたいなのはショッピングモールなどで似顔絵を描く方々もよくやっている。

 

例に漏れず華丸氏のモノマネ芸もその独特な川平氏のセリフ回し、その動作を肥大化させおおげさに表現している。その過大表現に私たち観客の目は慣れてしまい、川平氏のキャラクターイメージが肥大化させられた華丸氏のイメージに近づいてしまったようだ。

川平氏も元来インパクトのある方のようであるが、そのもともとのインパクトは華丸氏により希釈されてしまっている。

なのでより一層、表現技法に磨きをかけている、ということである。

つまり、その加速させたモノマネ表現に川平氏が「寄せてきている」のでは?という推測であった。

 

それはさておき、このモノマネ芸を見ることによりホンモノを知った気になってしまう、というのがどこか他でもあった気がするなぁ、もっと原初体験があったような…なんて思っていたのだけれど、もうタイトルですね。長州小力氏です。

 

私はプロレスブームの事後に生まれ落ちた世代なのでプロレスラーさまについて見識は少ないのです。そりゃあもちろんアントニオ猪木氏ぐらいは知ってましたが。

もちろん長州力というお名前は耳にしたことはある。しかしであるが、長州力氏のイメージが確立できるほどの情報はもっていなかった。

そこに彗星の如く現れた「長州小力」という芸人様。

プロレスを知らないこどもたちに長州力のイメージを定着させ、エンターテイメントとしての芸事に昇華させた人物。

ということで小力氏で長州力を学んだ世代。

つまり私たちは長州小力ジェネレーションなんだ。

ということを思ったのです。

 

肥大化した長州力氏のイメージ。

 

いつ長州力氏がパラパラを踊り始めるのかな、なんて期待に胸躍らせている。

 

 

なりきりコレクション なりきり小力

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