まだロックが好き

まだロックが好き

おめおめと生きている日記

文章にスピード感を出すれんしゅう

 

ウェブログを敬読させていただいている方の、とある記事にものすごく緊迫感がある文章があった。

スピード感ともいえる。

 

私も文章にスピード感を出したい。

 

パッと見たところ、短文で、改行を用いるとそうなるようだ。

 

なのでちょっとやってみる。

私の精神年齢は2歳なので、なんでも自分でやりたい年頃なの。

 

Speed.

 

タイトル:運動会

 

正子と京子は親友であり、因縁のライバル。

今日は運動会。それぞれ赤組、白組。

正子には今日、負けられない理由がある。

それは前回のテストの点数で京子にボロ負けしたからだ。

それを母に責められた。

ふたりの母は仲が良い。なにかと比較される。

そんな母が見に来た運動会。

今日こそはいいところを見せてやる、京子には負けない。

勝負は100m走。

他の誰に負けてもいい。京子にさえ勝てれば。

 

いっせいにスタートラインに着く。

 

重心を前に、乗り出す。

 

「位置について…」

 

高鳴る鼓動。

 

「よーい…」

 

全身を硬直させる。

 

…パンッ!

 

地面を蹴り上げる

 

強く

 

脚力に意識を集中させる

 

速く

 

正子は駆けた

 

誰よりも速く

 

しかし

 

京子も負けていなかった

 

気がつけばふたり

 

トップを争う

 

コイツには負けない

 

反する二人

 

思いは同じ

 

正子が躍り出る

 

赤がんばれ

 

京子も負けない

 

白まけるな

 

京子が前に出る

 

赤はやい

 

正子がさらに前に出る

 

白おいこせ

 

曲がる

 

コーナー

 

身体が吸い付く

 

地面に、遠心力

 

この先に、ある

 

ゴールテープ

 

息をするのも

 

忘れていた

 

もっと速く

 

こんな願いをするなんて

 

正子は祈った

 

もっと速く

 

今日だけは

 

ゴールテープを切ったのは

 

 

 

正子だった

 

軽度の酸欠に見舞われて目の前には花火があがっていた。

切らした息を肩でしながら、順位のフラッグを渡される。

栄光の1等賞。どうだ。私が1番。京子に勝てただけじゃない。

私が1番なんだ。

渡されたフラッグが語る「1」を見上げる。

そこには「6」と書いてあった。

言い放たれた。

 

「フライングです。」

 

どうです?スピード感出ましたかね。

 

おそらく題材が徒競走なので、私の稚文でも、ナチュラルに速度はかもし出されたかもしれません。

おそらく緊迫感みたいなんがいい感じにエッセンスになってるんではないでしょうか。

 

では、この短文と改行のシステムで他の事象でもスピード感はでるんでしょうか?

 

タイトル:みかん

 

繁家さんは82歳。

幼い頃は戦争を兄弟で生き抜き、戦後は必死に働いた高度経済成長の立役者。

小さな町工場で、ちいさなネジを作っていた。

そんな町工場もいまでは3代目。

安心して任せられるいい孫だ。

しかし老体にこの冬の寒さはこたえる。

背中を丸めてコタツで暖をとる。

コタツといったら、みかんです。

 

みかんを手に取る

 

親指をめり込ます

 

みかんのおしり

 

丁寧に

 

剥く

 

ゆっくりと

 

めりめりと

 

3分割は無理だ

 

4分割

 

みりみり

 

剥がれていく皮

 

頭頂部で

 

ひとつなぎ

 

まだ器用さは、ある

 

ネジに比べれば

 

ラクなもんだ

 

老眼である

 

集中すると

 

クチがあく

 

じいさん

 

鼻毛が見えてるよ

 

スジをとる

 

白い

 

スジ

 

これに

 

栄養が

 

ある

 

ほんと?

 

デマ?

 

がってん?

 

やってた?

 

口に運ばれる

 

みかん

 

 

いや、無理ですね。

みかんじゃ無理。

スピード感ではなくポエム感が出ますね。

てか私の語彙力。

ブログは勉強ですね。

 

ありがとうございました。