昔々、かつてニューウェーブと名づけられた音楽があった。
いわゆるパンクとかが台頭してきて、ごっちゃになって電子音楽みたいなのをいれたロックとかそんなん。ニューとか言っているクセにすげぇ古臭い。ぶっちゃけもう聴けたもんじゃない。というかアレはカオス、混沌です。
カオスティック尺度としてJAPANというイギリスのバンドのアルバム「ブリキの太鼓」を貼っておきます。つっこみどころが満載のジャケです、箸の持ち方とかね。
大好きなXTCというバンドも初期はそれにあたるが、それはオッケー。まぁ好きなもんなら良い、という偏見です。愛は偏見です。
古くさい音楽、ニューウェーブ。
そんな感じでことばの本来の意味を失ったネーミングたち。
サブカルなんて名前もそうだなーなんて思った。
サブカルチャー (subculture) とは、ある社会で支配的な文化の中で異なった行動をし、しばしば独自の信条を持つ人々の独特な文化である。「サブカル」と略されることが多い。
(中略)
日本では特撮、アニメ、アイドルといった趣味を指す場合において用法が見られる。それらは1980年代に一般化しており、サブカルチャーとして定義するのは当初、拡大解釈だった。現在では大衆文化され、大衆文化の一つとしてあげられる。
「サブ」なのに大衆文化。
時代の変遷ですね。
名前がことばの意味を越える。
時代をとりのこしていったりする。
すごいですね。
最近Grouploveというバンドを好んで聴いている。
インディーロックというくくりだけれども、どうやらこれはポップミュージックだな、と私は感じる。
グループラヴ(Grouplove)は、アメリカ合衆国ロサンゼルス出身のインディー・ロックバンド。2009年に結成された。
シングル曲『Tongue Tide』がアップルの携帯端末iPod touchのテレビCMに起用され話題となる。
有名なヤツ、オフィシャルなんではっときます。
Grouplove - Tongue Tied [OFFICIAL VIDEO]
こうしてインディーロックもポップミュージックになったわけです。
インディペンデントなロックだったのにね。おかしいね。
インディーロックの元祖はおそらくR.E.Mだと思っている。
余談であるが、ジョジョの「スタンド」の由来は荒木自身がベンEキングの「スタンドバイミー」という曲名からとった、なんていっているが、R.E.Mのアルバム「グリーン」収録の「Stand」という曲目も影響しているのでは、と勝手に思っている。
だってグリーンは1988年発売。そしてスタンドの登場したジョジョ3部は1989年発表。まぁ推測です、真に受けないでください。
ちなみに私はこのグリーンというアルバムがイチバン好き。
最近はアメトークというテレビ番組の立ちトークという企画で流れるので思わず踊りだしてしまう。
Green: 25th Annivesary Deluxe Edition
- アーティスト: R.E.M.
- 出版社/メーカー: Concord Records
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R.E.Mはロックなのにポップでひねくれている。すでにもう世界的ビッグバンドだが、彼らがオルタナティブロックという漠然としたポップミュージック概念を作ってしまったところもある。
そんなインディーロックの葉脈を受けついで、インディーロックをインディーロックたらしめたのがモデストマウス。
モデストマウスは「生命の大航海」なんてダサい邦題を付けられている5枚目 「We Were Dead Before the Ship Even Sank」が、ありきたりだけど好き。ダッシュボードは名曲です。
- アーティスト: モデスト・マウス
- 出版社/メーカー: ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル
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インディーロックはThe Shinsというバンドも好きであった。
3枚目の「Chutes Too Narrow」が私は好き。一曲目「Kissing the Lipless」の爆発力でやられました。
私の中のインディーロックはこのモデストマウスの系譜なんですけど、どうなんでしょう?
ちなみにインディーロックをポップミュージックにしてしまった戦犯はおそらくキラーズ、つまりブランドンフラワーズの仕業でしょう。
でもなんだかんだファーストは名盤。
インディーロックとは
反産業ロックとしてのオルタナティヴやインディーという考え方は、1970年代の末から発生していた。
いずれの時代においても「流行からはかけ離れた、独特な音楽性をもったバンド/音楽」を指して使われる言葉である。ムーヴメント発生当時は流行歌を好む音楽ファンからは、その音楽性は理解しにくいものが多かった。
グループラブのBIG MESSはとってもハッピーミュージック。
インディーロックってちょっと音質とか悪かったりするイメージなのだけど、最近はちがうのね。
以下、Big messの感想。
もうどの曲も捨てメロが無いんです。メロディがやっつけ仕事でない。素晴らしい。
音楽の三大要素(リズム、メロディ、ハーモニー)のなかではメロディに最も重きをおく私としてはとても大切なことなのです。
アルバムの全体に感じるのは「モヤ」みたいな
ほぼ全曲、ボーカルに深めのリバーブがかかっているから?いや、ボーカルメロディをダブルで撮ってるからかな?
音のモヤみてぇなもわっとしたデジタルサウンド。
そしてハッピーでカラフルなポップミュージック。
カーリーヘアーの白人や、チューブトップの黒人がポップコーンやグリーンまたはレッドのプラスチックカラーのドリンクを片手に、うつむきつつも、ニカッと歯を露わにするスマイルでジャンプをしているスローモーションな空間イメージ。周りには赤黄色青の風船。
そんな感じのサウンド。
1 曲目の「Welcome To Your Life」でグループラブ感すごいね。優しさとハピネス。思わず歌いたくなっちゃう。これこのバンドのテーマでしょう。
このポップな歌いたくなるグループラブ感が好き。私は。
3曲目の「Standing in The Sun」や6曲目の「Spinning」 はのったりした、でも感情ほとばしるボーカルの声が冴えるワイドレンジな曲。
おもわず諸手をふって歌いたくなる伸びやかなメロディのサビ。たぶんリアじゅうと呼ばれる人はこういった曲が気にいると思う。
でも2曲目「Do You Love Someone」ではバンドっぽいボーカルもギターもリフレインを多用するパワーポップだったりするのですよ。
4曲目「Enlighten Me」がもっとも異色かな、このアルバムでは。
ひと昔前まではバンドマンのみんなの憧れはレディオヘッドだったと思いますが今はコールドプレイ。
そんなコールドプレイとか目指してます感が出ているような出ていないような曲。私あまりコールドプレイ知りませんが。霧がかったサウンド。どことなく湿った空気が薫る曲。
マジカルな発語感からくりだされるデジタルなポップ感の5曲目「Good Morning」。発語感が好き。
デジタルベースがうごめくロックな叩き込みのある7曲目の「Cannonball」はどことなく球技感がありますな。ここからグループラブのロックバンドナンバーが続きますね。
8曲目「Traumatized」はシンプルなパワーポップバンドサウンドだし、9曲目の「Heart Of Mine」、これもバンドサウンドメイン。なんかっぽいんだけどなんかがでてこない。歳かしら。
10曲目「Don’t Stop Making It Happen」もえらくハッピーな曲。グループラブらしさが全面に出ている。
ラストの「Hollywood」でしっとり。まぁこの曲はシメだけどオマケみたいなもんかな。
久しぶりに音楽のコトを書いた気がする。
少々雑になったが許してほしい。