まだロックが好き

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おめおめと生きている日記

「3歳までチョコはあげない」という理念に戦慄している

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妻の友人から聞いた話である。

いや、正確に言うと「妻が妻の友人から聞いた話を妻から私が聞いた話」なのだが、ややこしくなると思ったので「妻の友人から聞いた話」とする。

どうやら成長過程における人体の形成において、幼少期に経口摂取するモノにより、さまざまな細菌感染などに対する傾倒がカルマ付けられてしまう、と言った内容であった。

わかりやすく口語調で記載するならば、

「3歳前にチョコレートを食べさせると虫歯になりやすい人になるんだよー」

 ということであった。

 

耳にした当初は、なにをいってんだあほか。どこの情報だばかやろう。またそうやって人を不安で煽ろうとする。まったくもって扇情的。愚か。企業の多角的情報戦略における愚民の洗脳。ステルスマーケティング。またそれを鵜呑みにする情弱め。あぁそういうの信じちゃうタイプ(嘲笑)?と思ったりした。

しかし今となってよく考えれば、立派な理念であるなぁ。さぞかしお子さんのことを考えていらっしゃるのだろうなぁ。親のお手本、教則本。私もマネっこしたい。と敬意を感じたのであった。

 

訝ったわけではないが、上記の件をネットで少し調査した。

結果、やはりチョコに含まれる砂糖の成分が歯によくないらしい。また、甘いものに対する依存度が増加し一汁三菜栄養素を考慮したごはんを食べない子供になってしまう。デブになる。などの情報が出てきた。

ハチマルニーマル探検隊。やはり歯は一生大事にしなきゃならんし、すべての健康は歯からはじまる。健康は財産。

また遺伝子的に顔面のレベルが非常に高い息子は芸能人になりうる可能性も否定できない。芸能人は歯が命。東幹久が言っていたが彼はいま芸能人としてなにをしているんだろう?テレビジョンに疎い私は知らないが、いまだに歯は健康で芸能人としての人生をまっとうしておるのだろう。

ということで歯を大切にしてやらなければならんなぁ。と私の決意は固まりつつある。

 

しかし、チョコレートの効能も無視はできない。

チョコレートにはポリフェノールやカカオ成分が入っており、それは人の心を穏やかにリラックスさせる効果があるというチョコレート業界からのお達し。

なるほどなるほど。

この跳梁跋扈のストレス社会、ときに肩の(過多な)力を抜いて安寧をもたらすものに助力を求めるのも手立てとして悪ではない。

私の所得金銭の低さによる妻の内助的外部勤務、つまり妻が働きに出なければ家計がやりくりできないことにより息子は平日の日中、保育施設に身を預けている。

人間関係、おまえも、つかれてんだよなぁ。

と慰労のためチョコレートを上納することは「アリ」なのでは?と、私の決意はかんたんに揺れた。

 

われわれ大人はさまざまな経験から、己のストレスの軽減方法を開発している。

音楽を聴いて踊ったり、映画を見て涙したり、ときには外出しうまいもん食ったり、上記の妻友人は大人の休日だ!なんて言ってこどもを親(つまり子どもにとっての祖父母)に預けて旅行したり。

なんて具合にその方法は多種多様である。

 

しかし、わずか2年ほどしか人生経験のない息子。

いかほどにストレスを解消してやろうか、と考えるとなかなかどうして、公園に遊びにいく、トミカを購入する、ユーチューブでおもちゃ動画をあさる、など一辺倒になってしまう。

そこでひとかけらのチョコレート。

ほろにがいようであまくやさしいかおり。すこしスパイシーなその魅力。

とろけるようなくちどけ。とともに溶解していく日々のストレス。

チョコはうまくてすごい。

 

「理念は高いようだが、それを私の人生に、いやまわりの人間に押し付け、自分は旅行などの娯楽に耽り、美食を堪能。温泉なんかにつかちゃって。そうやって君たちがストレス発散しているあいだに私は限られた娯楽でしかそれをコントロールできないのだ、すこしくらいの余興は与えたまえ。」

なんていわれたらチョコレートを奉納せざるを負えない。

 

ということでせんじつ、2歳3ヶ月の息子とともにコアラのマーチを食べた。

「おいしいねぇ!」だって。

あぁ圧倒的に顔面偏差値が高い。芸能人にしようかしら。