アマチュアバンドマンはもっとも憐れないきものらしい。その通りだと思う。バンドで活計する!と眦を決した若人をたばかる大人たちがいる。その魔の手により、搾取され、侵奪され、瞞着され、それでもいつかは!と一縷の望みを抱いている。超憐憫。
私もアマチュアバンドをしていた。しかしライブでは身内ではないお客様がいらっしゃった。そこで気がついたことがある。夢を追いかける若人に、その気付きを伝授したい。あと、ひとつ申し上げたい。ライブハウスもたいへんなんですよ。
集客の鍵は女性
個人的に思うことがある。それは、文化というものは女性が創る。ということである。世の中で流行しているものはだいたい女性がターゲットになっている。女性にうけると爆発的に売れる。そんなこと知ってるよ!と思うかもしれない。でもなぜ市場は女性をターゲットにするのか。横のつながりや口コミ力がすごいのである。
女性に受けるバンドになる
だから、私はこれすごく重要なことだと思う。というかアマチュアのバンドで男の客つけようとするのはまぁ無理です。私のバンドのお客さんは全員女性だった。年上もいれば、高校生とかもいた。そして友達と一緒に来てくれていた。友情テレカでトモダチンズを召還してくださる。
おそらく男性はそんなことしない。男性は趣味に対してすこし内向的だ。それに音楽が好きな男ってまず批評したがるし、なによりも矜持が強いので男が男のファンになることは稀だと思う。音楽語るやつってだいたい上から目線。
動員があるバンドはアフターフォローがすごい
動員集客がすごいアマチュアバンドがいた。そのバンドのお客さんもほぼ女性だった。曲はCUNEみたいな音楽だった。好いバンドだった。しかしそのバンドのすごいところは終幕後のアフター営業だった。
獅子奮迅とはまさにこのことで勇猛果敢にそこらじゅうのお客さんに名刺のようなグッズを手渡ししていた。そしていつも来るお客さんには阿諛追従していた。ホストみたいだった。顔はそこそこイケメンだった。バンドって水商売だと思った。
おもねったバンドなんかしたくねぇ
っていう人は集客できない。そういう人は諦めたほうがいい。そんでノルマを全額負担するしかない。どんなに好いバンドでも集客できないとイベントにも呼ばれなくなる。だから結局そうやって女性が好きそうな曲を作るしかない。ってか集客したければ曲をつくることよりも体力をつけて好いライブパフォーマンスをするしかない。もしくは高須クリニックに行く。
バンドの曲のアレンジを2時間試行錯誤するよりも、いまだ聴いたことのない音を求めてエフェクターに3万とか、フラクタルシステムに10万とか消費するよりも、持ち運びのできる風呂桶を買ってコーラ風呂なんてパフォーマンスするほうがうける。うけると集客が増える。ライブで音楽なんて誰も聴いていない。なぜならライブは観るものだから。とライブハウスのマネージャーに言われたことがある。ライブハウスで音楽をしたって意味ないんですって。
なんだか愚痴になってきた
ほんとはこんなこと書きたかったわけではない。もっと有益な情報を書きたかった。頃日では映像作品をユーチューブなどに掲載できる。ネットでの告知が大事だと思う。しかし、そのネットでも女性にうけることのほうが大事だと思う。それが集客につながる。そう思う。
現状のアマチュアバンドの現状を知っていますか。
全国流通なんてしていても、お客さんてほとんどバンド仲間なんですよ。バンド同士で傷を舐めあっている。超憐憫。ツイッターなどで「今日来てくれたみんな、いつもありがとう」なんて言っているくせにバンド仲間ではないお客さんって4、5人とかだったりしますからね。そんな風景を傍観していても思うのは、やっぱそのお客さんってほとんど女性なんですよ。男の客はほぼバンドマン。ライブに来てくれたからライブに行くし、ライブに行くからライブに来て欲しい、そうやってフロアを埋めている。
総括
以上のようなことを記載すると、「じゃあどうやって女に受ければいいんだよ」などといわれるかもしれない。しらねぇよ。そんなこと。わかってたらこんな仕事なんてしてないわ。
うまく時代に迎合していくしかない。 そして女性にうけるようにパフォーマンスをするしかない。営業も含めて。そう思う。アンケートとか配ると思う。そのときメンバーのひかくてき顔面が整っている人間にやってもらうしかない。ちなみに私は「お前がしゃべるとバンドの雰囲気が壊れる」と言われたのでそういった役目はやらせてもらえなかった。イケメンなのに。ごめんなさいイケメンは嘘。でもしゃべると雰囲気が壊れるのは本当。なにが悪いのかいまだにわからない。
「目によって耳ほんらいの幸せが奪われてしまった。」とどこかの一文で読んだ。そのとおりだと思う。音楽なんてやっていたって集客動員は増えない。音楽で成功したいのならば、音楽以外で努力をするしかない。まず女性にうけるようにするしかない。時代は女性が創る。変拍子とかポリリズムとか考えるよりも、まずおしゃれをしておけ。
よりよいバンドのための3つのアプローチ 3Dバンド・ブック トロンボーン
- 作者: J.D.プロイハー,G.B.ゼップ
- 出版社/メーカー: ヤマハミュージックメディア
- 発売日: 2000/06/14
- メディア: 楽譜
- クリック: 1回
- この商品を含むブログを見る