ギターのなにが好き? と訊ねられたら、「見た目」と答える。ちなみに「女性のなにフェチ?」という問いには「顔フェチ」と答えている。なにがいいたいか、というと見た目というのはすごく大事だということです。
先日。ギターの色を変えた。はじめてやった。おれはそういうの超初心者だからパーツの組み込みとか不安まじりだったけど、ちゃんと音もでるし、なんとかなった。
まえの姿。サテンフィニッシュ。
黄色から緑にした。オリーブグリーン。すごく気に入っている。
これはギブソンという企業が開発したレスポールジュニアスペシャルというギターだ。レスポールスペシャルっぽいけど、一見すればネックにバインディングが無い。中古で十万しないくらいだったかな。楽器のメッカ御茶ノ水で見っけて衝動買いした。大人パワー。
ちなみにおれは、もともとレスポールジュニアというギターを使っていたのだけど、折った。
事件画像
かなしい画像だ。かなりなヘヴィゲージを張って倒してしまったらこうなった。
そのためサブとしていたレスポールジュニアスペシャルなんだが、正直やっぱピックアップは二個ついてると使いやすい。ちなみにこのギターの名前は「健くん」です。※ピックアップセレクターをガムテープで固定していたため。※※ガムテープなしのときは「モトオ」と呼ぶ。まぁぶっちゃけ名前なんてなんでもいい。
音の変化
音が変わったのか、という疑問があるとおもう。
正直いってわからない。だから変わっていないとおもう。計器で周波数とかはかればちがいがでてくるかもしれないが、この耳にはあまり変化がないようにおもわれる。
色塗りの過程
①剥離
②目止め
③塗装
という過程を経た。しかしそのまえにパーツのはずしかたという大問題に突き当たった。
パーツはずし
おれは未来への展望がなにもなかったので普通科という高校にかよった。がため、半田ごての知識とか悉皆ない。そのため、半田ごての操作にかなり手間取った。
この半田を溶かす作業に艱難した。
半田ごてというのは先端が超高温になる。おれの買ったやつは480ドシーと表記があった。触れたら死ぬ。
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ピックアップをとめていた半田がなかなか溶けなかった。これは「ギター ポット はんだ 溶けない」調べたんだが、どうやら半田を溶解させるばあい、こての先端は寝かせてつかうべきらしい。
↑こう垂直っぽいかんじではなく、
こう水平に当てると、溶ける。
ポットをあたためすぎると壊れる。みたいなことがネットに書いてあったが、ずいぶん時間をかけてしまったおれのポットは壊れなかったようだ。おれのポットが堅牢だっただけかもしれないが。
おれは写真をとる癖がないので、もう下地を塗った写真になる。ちなみにうちにはサンダーという自動紙やすり動かしメカがあったので、剥離は秒でおわった。もともとうすい塗装だしね。80番でごしごしいった。すぐにまるはだか。
この白のラッカーを吹く前に、との粉を塗り乾燥させている。
との粉を拭きあげ、サンディングシーラーを吹く。という作業をやっている。サンディングシーラーを吹いたあとは、ヤスリで表面を削ったほうがよいらしい。が、めんどくさいのでとばした。
こうしてオリーブグリーンのラッカーを吹いた。ちなみにこれは失敗している。
こうして乾燥させて出来上がったのがこれだ。だがおれは得心がいかなかった。
さいごにクリアラッカーを吹いたのだが、せいては事を仕損じる。昔の人はよいことをいう。ラッカーの距離が近すぎたため、気泡ができでしまった。
あと、やっぱり塗装が厚すぎるとかんじた。もともとサテンフィニッシュという安物の塗装なので、表面は塗り晒しのように粗い。塗装というより色付け、といった印象だった。しかし、それが好きだった。ライブで反射しないし。
それがカチカチのコーティングをされたような塗装になってしまった。おれはもともとこのギターの音が好きだったので、「こんなぶあつい塗装じゃかなり音かわるだろ」と不安になった。
よって、塗装をはがし、また一からやりなおしをした。
仕上がり
黄色も好きだったのでちょっと写真をのこしていた。それとくらべてみる。
余談だが、サテンフィニッシュのよいところはやっぱ塗装がうすいことだとおもう。ギターの塗装は音に影響をあたえる、とよくいう。デジマートかなんかに実験の映像があったきがする。
しかし欠点もあると思っている。たぶん湿季と乾季でちょっと音変わる。そんなばかな! と言われそうだけど、たぶん表面水分とかすってんじゃないかしら。気分のもんだいかもしれない。
だが、ライブなどで大量に汗をかくと、やっぱりすこし音がこもってくる。いや、まぁ、汗で弦が濡れるとかあるけど、ライブ中に「あれ?」とおもうことはいままで何度でもあった。
けっこう適当にやった。けど、いい感じだとおもっている。こんなギター誰ももってないだろ! とおもっている。だれかカラーかぶったらごめん。
下地の白はけっきょく吹かなかった。それでもって緑のラッカーをぜんたいが着色されたくらいの感じで吹いた。濃い色合いの塗装なら、下地の白は吹かなくても発色はわるくならない。そんな気がする。
オリーブグリーンを吹いたのち、水研ぎヤスリで表面だけ均した。
最後にクリアラッカーは吹いてある。そのあとまた水研ぎヤスリをかけ、コンパウンドでみがいた。
半田付けには、楽器によい、とされるケスターというやつをつかった。まぁちがいはよくわからない。あと写真は死ぬほど撮っておいたほうがいい。おれはそれで助かった。
総括
おれのやりかたは素人的で、ギターをだいじにしていない! といわれるかもしれない。けど、まぁいいじゃん。おれのギターで使えればいいんだから。模範にはならないとおもう。自己責任でやりましょう。
さいごに一言。ギターを分解して、再塗装して、組み込んで、って工程を経たらこのギターへの愛がおれ自身の身体髪膚にみなぎったような気がした。なんというか「一生守ってやるからな」みたいな気持ちになっている。こんどビグスビーなんかを取り付けようかな、とおもっているところ。愛してるぜ。