夫子の道は忠恕のみ。中国思想のパイオニアー孔子というひとがそうおっしゃった。マァ、ようは、まごころ。それがいちばん大事。ということである。よういいますわ。
そういうわけで、まごころ。いいとおもいます。そういうの。おれも出したい。猛烈にアウトソーシングしたい、このまごころを。したがって、はてなブログ初心者の御仁におれは言いたいことがある。おれもすでに二年もはてなブログをやっている。ものすごい無駄な時間。しかし、何事にも先達はあらまほしきことなり、なんて古人はいう。先輩風を吹かせたいのである。尊敬してくれ。
おれはいわゆる文章術とか、ウェブデザインとかよく知らない。あとなに、SEO対策? まぁいいんだよ、そういうのは。つうか、うるせぇんだよ。
畢竟、上記のごとき文章術、その他デザインの問題よりも、ここ「はてなブログ」では、もっと肝要なポイントがそんざいするのである。つまりそれは、「読者になる」という、はてなのシステムについてである。
読者。だいじです。書けば誰かが読んでくださる。うれしい。はてなスターとか呉れる。超うれしい。まぁたぶんブログを書いていると検索からが九割以上になるとおもうので、そのうちその数は気にならなくなりますけど。
でも、まぁ、そういうわけで、読者になる、というシステムがある。
これ実は、自分のブログの読者に自分もなれるのである。知ってましたか?
以下画像の羅列である。
プロフィールや、ヘッダーから「読者になる」ということをサーチする。
クリックするとレ点がはいる。
読者になれる。通知が来る。
じぶんのブログの読者にじぶんがなる。なんてあさましい。いみじき僻事である。そんな自作自演の汚きたない真似なんて、まったく慙愧に耐えない。そんなんするくらいなら腹を切って死にます。みたいなことをおもう方もいらっしゃるのかもしれない。
でも、ちょっとまってほしい。ブログをやっていると、「あ。このブログ、おもしろいな」とおもうことがある。すると自然に「読者になる」というボタンに手が伸びる。しかし、そのブログにまだ読者がいないばあい、このおれがはじめての読者になることになる。
はじめての男。どうですか? 責任おもくないですか? しかも相手に許可なくおれが勝手に「はじめての男」になるわけである。いいんですかお互いの合意がなくて。そういうのよくないと仄聞しておりますが。
「このブログには0人の読者がいます」
「……えっ、はじめて、ってこと?」
「……うん」
「そっか。ちょっとごめん。今日帰るわ」
「えっ、そうなの? あたしなにか悪いことした?」
「いや、そうじゃなくてさ。ちょっとそういうの、重いから」
「重い? あたしがはじめてだから?」
「はじめての相手は、ほんとに好きなひとになってもらったほうがいい」
てなことになりかねない。ブログなんて所詮遊びなのである。
しかし、これがたとえばの話、ふたりめの読者だったとする。二番目のおとこ。うん。多少の責任は免れる気がするのである。
「このブログには1人の読者がいます」
「こんなおれでよかったら、もうすこし、あなたのことを知りたい」
ね? そんなかんじ。比較的かるい気持ちで読者にもなれる。
だから「読者になる」ボタンは事前にじぶんで済ませておきましょう。よろしくおねがいします。ほんと。