まだロックが好き

まだロックが好き

おめおめと生きている日記

こんな日はカーディガンズでも聴いてポップにオシャレにラテでも飲もうぜ

 

ある晴れた昼下がり

市場へ続く道

荷馬車がゴトゴト

子牛をのせて行く

 

有名な歌詞である。ドナドナ。子牛売買のうた。この売買にはさよならのバイバイもかかっている。憶測ですが。

ある晴れた昼下がり、というシチュエーションに出くわしたとき、必ずといっていいほどわたしの頭の中で鳴る音楽。シチュエーション的音楽の支配。

 

じゃあ「昼上がり」は?

昼上がりにはなにが良いの?

 

そんな疑問に応えるのが、私はカーディガンズだと思うのです。

 

昼上がりの晴れた休日のブランチにちょうどいいのです。カーディガンズは。

しかし実際問題、ブランチがなんなのかよくわかっていないアンポンタンな私。オフサイドくらいよくわからない。あとコンサルタント。

おそめの朝食?はやめの昼食?

しかしだ、それは生活リズムによる思うのです。

夜勤のバイトをしてたときは午前8時に寝て、午後2時に起きてという生活リズムでしたのでそのときに食べる食事が私にとっては朝食。

世間的には遅めの昼食ということになるでしょう。

しかしもっと相対的に世界をみてほしい。いろんな人種がいるのです。

金子みすゞ的に言えばミンナチガッテナントカカントカ。

あ。それともあれですか。夜勤をやる人間に世界は市民権を与えてくれないのですか。

でもそれ、けっこう感じてましたよ。夜勤をやると世界から掛け離れていく感覚。置いていかれてしまう孤独感。けっきょくみんなとちがっちゃいけないんだよ。

 

カーディガンズはスウェーデンのロックバンド。

スウェディッシュポップと呼ばれるジャンルをやっている。

スウェデッシュポップって言い難いし、タイピングもしにくい。じつに難語。

 

北欧家具屋イケアの台頭により、北欧系がなんとなくオシャレでポップな感じだということは皆様の意識下にあると思っている。実にサブリミナル。

 

そんでカーディガンズ。

まじポップ。でもちょっとひねくれてたりする。そこがおしゃれで愛おしい。昼上がりをオシャレに演出するならばこの「Life」というアルバムを聴くべきなのです。

 

Life

Life

 

 

一日のはじまりはコレ。

スウェーデン語でいうなればオシャレンディッシュ。ごめん、嘘。これ俺語。

 

一曲目がカーニバル。これがまためちゃくちゃヒットした。

裕美子は28歳の会社員。それなりに大きくなったウェッブメディアの株式会社でコンサルティング業務を担当している。

けど仕事の話はNG。だって今日は休日。よく晴れている。

こんな日は早めの行動で一日を優雅に過ごしたい。だから意思高めの女子は普段はおろしているセミロングを一束にまとめ、ナチュラルメイクで花瓶に水をやり、そして遅めの朝食をとるために最寄のカッフェに行く。ガレットを食べに。午後はもちろん友人とボルダリング。

彼女の休日はいつも晴れる。雨も似合わないこともないが快活な彼女には晴れが似合う。落ち込むこともあるけど、わたしは元気です。そんな曲。

いや実際の歌詞は知らない。スウェーデン語だから。うそ、英語。でもわかんない。

 

 

そういえば「ラブフール」という曲はたいへん耳なじみのいいもので、なんか忘れたけどCMとかにも使われていた。日本人のカバーとかだった気がする。たぶんだれしも一回は聴いたことあると思う。

裕美子はブランチ後に休日の買出しにいく。やっぱり成城石井。フランスパンが飛び出している紙袋には、いつものコーヒー豆とナッツとオレンジ、そして赤ワイン。

クルマに積み込む。愛車はダイハツミラジーノ。あっ!とバランスを崩してしまう。ゴロゴロとこぼれ落ちるオレンジを運命の速水もこみちがひろってくれる。「大丈夫?」やさしい声がこころに響く。なーんて妄想する私、おバカね。って曲。

これもホントにそうなのかはわからないので歌詞はちゃんとよみましょう。

 

この曲はファーストバンドオンザムーンというサードアルバムに入っている。

 

First Band on the Moon

First Band on the Moon

 

 

ちなみにこのアルバムはライフよりもロックに寄りがち。

ギターフレーズをやたらと前に押し出してくる。しかしどことなく偏屈にポップネスをかましてくる。

ネバーリカバーなんてのは最後に変拍子かましてくる。ギターもうねってる。なんというか気持ちわるい感じ。しかし不動のポップセンス!!

そして謎のAC/DCのカバー曲アイアンマンが収録されているが、原曲のかけらは微塵もない。

 

カーディガンズの紹介記事をみたいになってしまったついでに次のアルバム、グランツーリスモについて思うこと。

グラン・トゥ・リスモ

グラン・トゥ・リスモ

 

 

これは異色の作品で、このアルバム以降、彼らの作品には「夜」のイメージを含んでいくことになる。たぶんボーカルのニーナパーションが男を知ったせいだと思う。

このころからか、世界中のバンドの憧れはレディオヘッドだった。彼らのやることなすことすべて神格化され、批判するもんなら「おまえは芸術がわかってないんや」などと馬事雑言をあびせられる。いや、ただのロックバンドに芸術持ち込むなよ…。という余談。

そんなこんなでレディオヘッドかなんかを意識したのか、急に大人びたのがこのアルバム。まぁいちばんロックぽくて好きだけど、個人的なカーディガンズのイメージではない。

 

ボルダリングから帰った裕美子はピラティスにいく。

夜はアロマキャンドルでホットヨガ。

ほうじ茶ラテで一日を〆る。

 

そんなアルバムではない。