まだロックが好き

まだロックが好き

おめおめと生きている日記

あさげを食らうために生きている。

 

Breaking fast

 

毎朝5時半には起きている。

なぜか?朝餉を食らうためである。表題でお察しであろう。

 

しかし朝は寝ていたい。あと5分。あと10分。あぁカネがあったらなぁ。ずっと毛布にくるまっていられるのになぁ。ちいさな幸せなのになぁ。なんでそんな幸せも得られないんだろう。不幸だなぁ。つらいなぁ。仕事いきたくないなぁ。思っている。というか願っている。懇願している。カネをくれ。

しかし私は起床する。意を決し、起き上がり、ベッドを整え、階段を下り、洗面を行う。

そして台所に立つのだ。朝餉を食らうためである!

そうは言ってもリミットがある。朝の10分は実生活において夜の45分に相当する。おてんとさまは24等分にふりそそがない。JRも待ってくれない。

 

我が家は基本作り置きという所業をなしている。

電気文明が発達し、冷媒ガスの発見、家事電動力化における応用、そして食物冷蔵システムの発達の恩恵をみごとなまでに享受した、ごはんをつくって冷凍保存ということをやっている。

この作り置き、時間短縮の技術としてさまざまなメディアで取り沙汰されることがある。料理はまとめてつくったほうが食材の下ごしらえ、調理器具の洗浄など相まって人生という有限な時間を総合的に有意義に使用できる、というもっぱらのうわさ。

とはいっても週末リアルクッキングパパの私からしたら、やはりまとめて作るのには労を成すし、時間もかかる。大変だ。疲れる、休みなのに。休日に疲れるってどうゆうこっちゃねん。でもパパがんばる。なぜか。そう、朝餉を食らうためである!!

 

なぜそこまで朝餉にこだわるのか、と問われれば家族3人そろってごはん、というのがこの朝の時間しかないからである。

家族でごはんを食べるのは幸せである。それは布団にくるまってあたたかな二度目の入眠をとるよりも、いや、なによりもである。この幸せは、かの有名な名作アニメーション映画サマーウォーズでも語られている。ラブレターは語っている。「みんなでごはんをたべること」。これである。

 

家族の愛はメシ時に形成される。寝食をともにするとは、お互いの愛を確かめ合うことだ。

この過程を経ないと、家族は瓦解するといっても過言ではない。

愛を確かめられない子どもは不登校。毎晩どこかに出かけている。どうやら素行の知れぬものと付き合っているようだ。帰ってくるとタバコくさい。夜毎ふらつく彼はもちろん朝起きてこない。朝餉がないからである。すれ違う家族その1である。

 

すれ違う家族その2はもちろん妻である。左手の薬指にはめているはずの指輪をはずして帰ってくる。「どうしたの?」「いや、ちょっとむくんじゃって痛くて」こんなんぜったい不倫です。「むくみ」の原因は夜食の食べすぎが原因である。塩分のとりすぎなのである。それもこれも朝餉がないからである。夜にふと思い立って、たべちゃうんである。

 

すれ違う家族その3、最後の刺客は残された夫である。妻も子もいない夜。かといっても妻にも子にも強くあたれない、問いただせない。優しいといえばそれまでだが、ひ弱な男なのである。だからひとりでブログを書くのである。さみしい夜である。そんなブログにいつもコメントをくれる女性がいる。写真がある。拝見すると綺麗な方だ。ある日突然「会えませんか? 」というダイレクトメール。夜もヒマだし、綺麗な人だし興味がある。「大丈夫ですよ」返信する。これが不幸の始まりである。

ふたりであう。なにかと話しが合う。そりゃそうだ、ブログを見られている。そしてそれを運命だと感じた男は女性と大人の関係になってしまう。日ごと逢瀬を重ねるふたり。ある日、とある冊子を渡される。「共神会」の文字。新興宗教である。

悪いうわさは聞いていた。こんなのにはまるワケがないと思っていた。しかし彼女の言うことなら…。入会してしまう。セミナーという名の洗脳。集会という名のグッズ販売会。もうなにも疑問も感じずただただ搾取される男である。住宅ローンも残っているのにあらたに借金をつくる。彼女によく思われたいし、なんかわからんがカネを使えば救われる気がする!そんな毎日を送っていた彼は集会で出会ってしまう!なんとそこにいたのは私の妻だ!!!

 

妄想の果てですね。でもハンターハンターでキルアが常に最悪を想定しろ、と言ってました。対策をたてるためですね。

だから、そうならないように家族でごはんを食べたいです。愛を確かめたいです。

だから朝ごはんしかないんですね。私には。というか我が家には。

だから今晩帰ったら、あまり夕餉は食べずに早く寝ようと思います。

なぜなら家族と朝餉を食らうためである!!!

 

今週のお題「朝ごはん」