Do It Yourself。
なんだかすこしエッチな響きがするなぁ。と、いつも思っているが、どうやら一般的にはそうでなく、いわゆる日曜大工ですかね。そんな感じになってます。でも直訳で「自分でする」ってなると、まぁ、邪ですか。
なにを思ったかさいきん、日曜大工がしたい。これは本当にしたい。
日曜大工には根本的に目的があるはずであって、机が欲しいとか、棚を増設したいとか、犬小屋を建てたいとかあるんだろうけど私が思っているのは、ただ単純にモノの構築がしたい、ということ。
つまりモノが欲しくて、モノをつくりたいのでなく、「つくる行為」を楽しみたいということです。
頭文字(イニシャルと読まない)をとってDIY。しかしこれ最近では実物を構築する行為をそう呼称するとともに、マインド精神、ようするにアティチュードとして捉えられているのでは?とも思うのです。
その姿勢を貫き、日本のインディーズシーンを構築したのがHi-STANDARD。さいきん加齢臭とおっさんパワーを溜めてまた活動し始めている。
そんなハイスタのアルバムに「MAKING THE ROAD」ってあるのだけど、これを訳すとすなわち「道作る」。
- アーティスト: Hi-STANDARD,難波章浩,GOATEE,横山健
- 出版社/メーカー: PiZZA OF DEATH RECORD
- 発売日: 1999/06/30
- メディア: CD
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ハイスタは「できることは全部自分たちでやる」という冒頭のDIY精神でレーベルなんか作ったりCDを作ったりしているんだけど、その方法論が昨今のインディーズレーベルの礎を築いたんだね、ってすごく説明的な感じ。
しかしこのハイスタの「道作る」行為は、道を作ることがメインでなくて、つまり「目的地」への経路として切り開いた「結果の産物」であるので、彼らがもし「道を作るための道作り」を行っていたのであれば、ここまで大成することもなく、曲はクソ、演奏もクソ、歌詞はそもそもこっぱずかしいものだからノータッチ、みたいな感じで実(つまり彼らの場合良い音楽 )を伴うこともなく、結局「道作り」も失敗に終わったのではないだろうか?
つまり、私の日曜大工がしたい、というのは上述の「道を作るための道作り」といっているバージョンであり、 このまま日曜大工行為を行うとすると、棒に釘がささった凶器や、木板と木板を組み合わせただけのまな板にさえ成り切れない制作物ができてしまうことになる。ようするにゴミを作ることになってしまう。
ゴミを作る、とはそんな、殺生な。たしかにすべてのものは結果としてゴミに帰するが、生まれた時点でゴミ。いやいや、切ない。やりきれない。
イヤ待てよ、結果としてゴミ。これは有機生命体として生まれた運命的な帰結であり、人生、殊更に”いのち”を物語るうえで最高に達観した感じになるのではなかろうか。
「結果、すべてゴミです。」
なんだろう、これは釈迦思想にも発展する気がする。
「すべては宇宙の塵。」
神の発言。そんな気がする。
「生まれた時点でゴミです。」
聖書に書いてありそう。イエスの言葉。
日曜大工であたらしい宗教団体が発足しそう。清水ふみか、入信しないかしら。
ということで日曜大工を始めたい。ついでにマギーと不倫したい。
今週のお題「新しく始めたいこと」