まだロックが好き

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おめおめと生きている日記

ハードコンタクトを10年使用している私の愚痴

eye

「コンタクト、ハードにしようと思っているんだよね。目にいいらしいしさ」

という思いつきの発言に、私は、憤りを感じた。あほたれ。ハードをなめるな。

なにを血迷ってハードコンタクトなんかにしようとしているのか。勘か。こんなもん良いところなんていっこもない。めんどくさいし、痛いだけだ。やめておけ。

私はワケあってハードコンタクトを使用している。ちなみにソフトも使ったことがある。そんなわたしがデメリットだけ書いていく。

装着時

いちばんきになるのは装着時のことだとおもうので最初に書いてやる。偉そうな発言だが、私はいま怒っているのだ。まじ。

なんか入っている感

「なんか入ってる感」て自分で入れたくせに無責任な発言ですね。とにかく眼球への異物感がすごい。

最初は痛い、というのもあるが、なによりゴロゴロチクチクするかんじはすごい。なんで入ってきた!?って思う。入れたのは自分だが。

ソフトコンタクトというのはサランラップみたいに眼球に貼り付けるので、あまりズレることもないと思うが、ハードコンタクトは落し蓋みたいに乗っかっているだけなのでまばたきするだけでちょろちょろ動く。

まばたきだけでコンタクトががっつりズレることは稀だが、この挙動に慣れないと不安であると思う。異物感がすごい。

 

ズレる

やはり上記の「落し蓋」の理由により、ズレやすい。というかズレる。ハードコンタクトもレンズの大きさや形状を、その目に合わせて選択できるが、それでもやはりソフトレンズよりぜんぜんズレる。

そいでズレるときに目が乾いていたらもう最悪。吸盤みたいに白目にはりつく。きゅーって吸い付く。あんなにズレていたレンズがびくともしない。真空状態になっている。ちゃんと酸素透過してんのかよ。

そんなときは白目に爪を立てて無理やりひっぺがす。これが痛い。つらい。

 

いつも不安

だから鏡をいつも持ち歩いている。「誰か鏡もってない?」の発言に誰よりもはやく対応できる。「あ、おれもってるよ」。女子か。

「なんで鏡常備してんの?」ってつっこんでくれれば救われるが、なにも指摘されずスルーされるのがいちばんキツイ。たぶん私は「要所要所で鏡を確認する自己愛のつよい人間」だと思われている。ちがうんだ、ちがうんだよ。わけを聞いてくれ。コンタクトなんだよ。ハードの。

心なんて一生不安さ、と誰かが歌っていたが、ハードコンタクトでもうひとつ不安が増える。やめてほしい。

 

恐怖との共存

失う恐怖。1万円以上するんだからね。身に着けているもので一番高価なのは結婚指輪だが、その次はおそらくコンタクト。失くすのめっちゃこわくてはげしい運動とかできない。

破損する恐怖。目になにか堅いものがぶつかったら割れる。これはこわい。幸いにもまだ目の中で割れたことはないが、洗浄中に割れたことはある。

これが目の中で割れたら…と考えるだけでぞっとする。こわい。やだ。

 

目にゴミが入ってきたとき

磔、八つ裂き、市中引き回し、ハードコンタクト装着眼球へのゴミ挿入、火あぶり。

この列にならんでも違和感がないほどの拷問。めちゃくちゃイタイ。「いっそ殺してくれ!」と思う。「トドメを派手にくれ!」とおもう。

ゴミが入ったとき、ソフトコンタクトだとゴミに気がつかず眼球にキズがつく。なんて虚言。それはしっかり自分の目で確認したのか。

ソフトだとゴミが入ったとき、知らず知らずにキズがつくらしいが、この痛みを体験すればハードのほうがめちゃくちゃキズついてる感じする。体感する。感じることだけがすべて。感じたことがすべて。

 

お手入れ

ソフトコンタクトて使い捨てとか、1週間のものとかで、多少乱暴につかっても次がある。予備がある。未来がある。

しかしハードコンタクトは使い捨てにできない。過去の自分をだいじにしなきゃなんない。つまり毎日のお手入れがめんどくさい。

それを記載していきたい。

 

洗浄

基本的に洗浄液につけて保存する。

装着する前に水で洗浄液を洗い流し装着。帰って取除するときに洗浄液で洗浄。指のはらをつかってやさしくていねいに。これがけっこうめんどうで。流れちゃう可能性があるから排水溝とじなきゃなんないし。これ1万円以上するし。気を使う。ストレス。

 

たんぱく質の除去

たまにたんぱく除去なんてのもしないとなんない。よくわからないけどコンタクトレンズにたんぱく質が付着する。

これをしないと目の前が常に真っ白になる。曇っている。付け置きするだけなんだけど、ソフトなら必要ない過程だし、なんでおればっかりこんなことしなきゃならんのだ、と思う。カルマが強すぎる。

アクティバタブレット 10錠

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私がハードコンタクトをつける理由

愚痴ばかりで、じゃあソフトかメガネにすればいいじゃない。とお思いでしょうが、私は円錐角膜という奇病を有しておりますゆえ、ハードコンタクトでないと視力があがらないのです。ちなみに左目がそれです。

円錐角膜っていうのは角膜のレンズ部分が尖ってしまってレンズとして機能しない。かんたんにいえばそんなところ。長くなるので割愛します。

そもそもコンタクトっていうのは、この円錐角膜の視力をもどすために開発されたものなんですね。ちなみに日本で開発されたらしいです。アンビリバボーか世界仰天ニュースで見た気がします。

だから仕方なくハードコンタクトをつけているのです。メガネだと左目の視力はほぼないです。だから日常メガネのときは、左目閉じてます。カカシ先生みたくなってます。へんな人だと思われてます。

 

総括

人間は生活をよりよくしようと進化をつづける。コンタクトもそうで、ハードのわずらわしさを除去したものがソフトコンタクト。なのでソフトで視力が矯正できるならソフトのままでよいではないか。なんとなくで選ぶな。後悔するぞ。

私からしたら贅沢な選択に見える。ずるい。うらやましい。ってかメガネで見えるならメガネでいいじゃん。なぜコンタクトにするのか。君の素顔にそんなに魅力はない。

 

といったところです。人体的にハードのほうが目にいい、ってよく聞きますけど、たぶんほんとうなんでしょうけど、ぶっちゃけめんどいです。ってか不安やら恐怖やらがデカくてできることならソフトにしたい。

ってかメガネでいいんです。わたしは。素顔にそんな魅力がないので。