じつは、って言うほどのものでもないのだけれど、2017年、つまり今年に入ってあまり酒を飲まなくなった。2017年1月3日から2月の半ばくらいまでは、すっぱり酒を断った。
なぜか、といえばたいした理由もないのだけれど、みなに「やばいよ」「肝臓だいじょうぶなの」「夭逝するよ」「保険ちゃんとはいってる?」なんて具合にこころを煽られたからだ。夭逝ってすでに三十路ですが。
自慢だが、かかるぐあいに友人一同に心配されるような酒の飲み方をしていた。
そんな私が断酒して気がついたことを綴ろうか、と思ったしだい。
一ヶ月の効果
体調
酒を断つと体の調子がよくなる!なんてよく聞くフレーズなんだが、私は鈍感なようであまり感じなかった。とくに最初のほうは逆に眠れなくて困った。ゆえに睡眠不足で疲労。調子わるくなってんじゃん。
たぶん眠れなくて酒をのんでしまう人は比較的多いと思う。私もじつはそのくちで、断酒のさい、やはり入眠に難儀した。自慰行為に耽り徒労をさそおうかな、とチャレンジするもののディスプレイのブルーライトにより覚醒を促されるばかり。やはり読書、というのがもっとも眠れない夜に最適だな、と思う。
その後、断酒生活におちついて入眠がたやすくなったか、といわれればそうでもなく普通。では起床がたやすいか、といわれれば別にたいして変わらん、という印象。体調、ぜんぜんよくなりませんよ。まぁ私はあまり二日酔いするタイプでもないので。
ダイエット
私は飲むと食わない。
タモリが、飲むから太るのではなく、飲むときに食べるから太るんだ、と説いていた文言を硯を擦って清書、床の間に掲げて毎日眺めているので、食わない。肥大化する自身のボディに恐怖心を抱いているからだ。
なので酒を飲まなくなったら太ると思っていた。ご飯をわしわし食べると思っていたが、じっさい夜は食わない習慣がついていたので、キャベツやにんじん、セロリや燻製豚バラ肉などを激煮、つまりハードボイルドした煮汁を胃袋に収めるだけで夕餉は終了。ゆえに痩せた。
というか、どうやら私は飲み終えたあとなんだかんだ食っていたようなのだ。妻曰く。夜な夜なマルちゃん生麺を湯にひたしていたようなのだ。「食う?」と誘惑するのが私の手口らしく、妻はともに夜中に中華麺をたぐる仲と相成ってしまっていたようだ。ちなみに私にその記憶はない。
痩せた、と上記に記載したが、じっさいそんなに体重は変わらなかった。すこし減った程度。しかし輪郭は激烈なる変化があった。すっきりしたのだ。むくみがとれた、というべきなのかもしれないが、これにはおおいに驚愕した。鏡にうつる私はさらにイケメンになった。
経済的な変化
ひかくてき大酒飲みである。ちょうしがいいときは一日でワイルドターキーが一本なくなる。まぁ休日は飲んでいる時間がながいというのもあるのだけれど。それプラス、発泡酒、ワイン、焼酎を熱湯で希釈したもの、などを鯨飲していたのでそら我が家の経済は逼迫。具体例をもうしあげれば、ワイルドターキー1700円(近所のスーパーやすいんすよ)、黒霧島1000円、淡麗グリーンラベル6本入り700円、なんてのが日々のルーチンで続くわけですよ。めちゃくちゃ酒税を納めてました。高額納税者です。さらに週末はワインを2000円分購入したりしてましたからね。
飲まなきゃいわずもがな、酒代は浮くわけです。
アクシデント対応
断酒してすぐの1月の14日。夜中に息子が猛烈な体調不良に見舞われた。真夜中の下痢と嘔吐の大運動会だった。ノロウィルスだった。酒のんでたらたぶん対応できなかったと思う。その点で酒なんか飲まないほうがいいんだ。なんて思った。稀な事象であるが。
断酒の方法
とくにこれといって方法を確立したわけではない。ただ酒を飲んでいた時間をブログなどを書く時間にあてた。それでなんとか自分をごまかした、ってかブログにはまっちゃったんですよね。だから断酒できた。
依存症
これにより判明したのは、私はべつに依存できるものがあれば、なんでもいいんだ、ってことであった。
つまり、酒ばっか飲んでたときは酒に現実逃避を依存していたが、ブログに嵌ってしまえば、ネットの世界で年商30億のカリスマ美少女実業家になれるわけであって現実世界から逃れられるわけです。このブログではけっこう素の望月さん(私の姓)を出してますが。
ということで、酒を断ちたい人はブログかなんかやるといいのではないのでしょうか。まぁブログじゃなくでも他に嵌るもん、依存できるもん、ですね。虚構の世界がいいと思います。小説なんか読むのはいいですね。
そして飲酒の再開
再開の理由
私はアルコール中毒ではないな、と思ったから。
ただの現実逃避家であって、つらい俗世を忘れたいから酒を飲んでいただけであった。だから他手法(ブログ)で逃避をできている現在、アルコールにはそんなに依存しないだろう、という仮定を導き出した。ってか、飲み会にさそわれたんですね。だからおいそれとついて行ってしまった。べつだん普通に飲めましたが。
しかし、やはり私の酒の飲み方はおかしい
さいきん結婚記念日で妻と晩酌をしたが、どうもおかしい。空けたばかりのウィスキーの酒瓶が翌日中身が半分になってしまっている。あれぇ?天使の分け前かな?なんてすっとぼけてみると強烈な二日酔い。どうやら飲みすぎてしまったようであった。
私はやはり飲むと際限なくのんでしまう。その日もそのままベッドに倒れこみ気絶。もちろん私に記憶はなく、妻の証言だ。
楽しかったんだと思うよ。と妻は言ってくれたが、一度飲みだしたら止まらない習慣を諌めねば、と思っている。次の課題である。
今後の酒との付き合いかた
と、仰々しくも打ってみたが、とくにこれといって目標はなく、ってか、いまそんなに飲まずに居られているので現状維持。たまに酒を飲むのもいいじゃないか。といった感じでいい距離感をとれている。
助言
もしかしたら、これを読んでいる人に酒との付き合い方で悩んでいる人もいるかもしれない。そんな人にはあまり偉そうなことを言えない内容になってしまっている。しかし、もしそんな人がいたら二つだけアドバイスできることがある。
・やめるならすぐ辞めろ
・なにか他に虚構へ逃げられるものを作れ
ということである。
ほんとうに辞めたいのなら徐々に酒量を減らしていく、ってのはたぶん無理。そんなヤツはつづかない。ざんねん。やめるならすっぱりやめなきゃだめだ。飲むやつは飲むときにすげー飲んでしまう、私のように。
断酒ブログなんてのもすてきだとおもう。べつに私はブログって良いもんだよ!なんて痴れたことは言わないが、逃げられる場所を作るのは良いことだと思う。自分の記録としても残るし。
総括
一ヶ月と記載したが、じっさい断酒をしていたのは一ヶ月半である。
そこで気づいたことは、人間はなにかしら助けが必要なのである。ということ。それが酒であって、酒とうまく共存できれば良い。
しかし酒は烈しい魔力を含んでいて、ときに人を取り込んでしまうこともある。こいつがやっかいかもしれん。
私は自己判断だが、アルコールの依存症はなさそうだ。どうどうと言うが私は酒が大好きだ。なので適度に嗜む程度にこれからも付き合っていきたい。いまはブログ依存症だが。
まぁほどほどを覚えることだね。って自己鞭撻って感じで〆させていただきます。