まだロックが好き

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おめおめと生きている日記

嵐の松本潤氏をMJと呼ぶ風潮

 公共の電波を受信してテレビを拝見することがある。こんな私でも文化的な最低限の生活として、それだけは許して欲しい。

 

 あるときテレビ画面に目をそそぐと、民放の放送局に「嵐」と呼ばれる男性の小隊が出演していた。その構成員、二宮氏がときおり口走る単語に、私は違和を覚えたのである。

 

 それは「MJがさぁ…」というものである。なんという不遜な男子だろうか。私は憤慨した。MJと言えば世界的なトップスター、キングオブポップこと、マイケル・ジャクソンのことではないか。王の名を、その頭文字をとって飄逸的に、気だるく「MJがさぁ…」などと呼称するなど、こいつ、死にたいの?王の御前であるぞ! 無礼ものめ! と、なんだか側近の大臣の気分になった。

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 しかし、どの画角から映像をみてもマイケルはいなかった。そりゃそうだ。すでに王は物故している。では、もしかして二宮氏にはそういったパワー、霊的なものと交信できる特殊スキルがあるのか。そういう血統なのか、と訝った。しかし、そうでもなさそうだな、と思ったのは、他の構成員が、まるでその場にMJがいるかのように、とってもフレンドリーにMJと語らっているかのようだったからである。

 

 なんなんだMJ! と思っていると、豁然と答えが見えた。二宮氏の「MJ」という呼びかけに嵐構成員「松本 潤」氏が応答したのである。私は「これだ!」とおもった。松本潤の頭文字をとって「MJ」。一点の曇りもない蒼天に昇るような晴れ晴れとした気持ちになった。

 

 この喜び、そしてMJの謎、その二宮氏の諧謔味を妻に陳情したところ、「そうだよ。ニノはマツジュンをMJって呼んでるよ」と言われた。知らなかったのは私だけだった。なんだか、恥を、かきました。

 

 しかし日本人の彼が世界的な称号「MJ」を名乗るのは「MJ」の沽券に関わるのではないだろうか。そんな一縷の不安がよぎった。MJという名のご相伴に預かるような芸能活動をしていて、それが世界中のMJ信仰者に膾炙した場合、彼らから顰蹙をかい、苛斂誅求としてMJ使用料金をジャスラックあたりから徴収されるのではないか、と気をもんでしまうのである。

 

 だが、MJ(マツジュン)を瞥してみて、私は「これなら大丈夫だな」と安息したのである。精悍な顔立ち。それは日本人離れしていたし、水際立つその丸い瞳は清澄な光にみちていた。そしてバランスのとれた身体髪膚。外見はすでにスーパースターの貫禄を携えていたのである。これならきっと世界中のマイケルファンも得心するであろう。

 

 もし仮に、あにはからんや多くの敵、それは敬虔なマイケルファン、をつくったとしても、きっとそのスタンド能力を発動し、艱難辛苦をのりこえられるんじゃないかな。なんて思いました。

 ね、まーきのっ! ポウッ!! ゴールドエクスペリエンスレクイエム!!! 草々不一

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