まだロックが好き

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おめおめと生きている日記

ジョシュとジョン

 ちょっと批判的な内容になってしまう。すみません。アマスでレッチリのライブ動画が公開されている。

 

レッド・ホット・チリ・ペッパーズ アルゼンチン&チリの<Lollapalooza>に出演、フルセットライヴ映像がネットに - amass

 

 おれはジョンフルシアンテがだいすきなので、贔屓目にみているのかもしれないけれども、この動画を拝見したあと、どうしてもスレインキャッスルのライブ動画がみたくなってしまった。

 

 ジョシュクリングホッファーはすごいギタリストだとおもう。そりゃジョンが認めた男だもの。テクニックよりはノリと情熱でギターを弾く、おれの好きなギタリストのタイプだ。

 

 でも、ライブ動画を観るとどうしても走り気味に見える。比べてはいけないのだけれど、フルシアンテはけっこう後ろノリのギタリストだったので、その点でジョシュがフルシアンテと同じリックを弾くと、なんだかすごく違和をかんじてしまう。

 

 あと、たぶんこれはフルシアンテが凄すぎるんだろうけど、ストラトの音の音圧がぜんぜんちがう。フルシアンテのストラトが凄いのかもしれない。ミックスのちがいかもしれない。けれどもフルシアンテのファズトーンは表情豊かで、あまつさえ弩太い。

 

 ピッキングニュアンスやボリュームコントロールというアナログな部分がうますぎる。あとなんかジョンのギターって陰惨な影やらがやたらつきまとう。そんでクソエモい。

 

 たいしてジョシュは、現代のギタリストだなーなんておもう。さいきんのレッチリの曲はペダル操作がおおいような気がする。それにジョシュってなんだか音数がおおい。フルシアンテはチョーキング一発と顔芸でオーディエンスを黙らせるが、ジョシュはけっこう弾きまくる印象。そうして曲を彩っていくタイプ。

 

 けれどもジョシュはそのわりに音がうすい。まぁこれはカルピスみたいなもので、濃いカルピスを飲んだあとノーマルなカルピスを飲めば、そりゃうすくもかんじる。「文句ばっか言うんじゃねー。なにを根拠にそんなこと言っているのか。耳クソにんげんめ」なんて声が聞こえてきますね。すいません…。

 

 でもそうかんじるのはレッチリメンバーも一緒なのかもしれない。あきらかにチャドスミスのドラムの音数が増えている。

 

 チャドはすごいドラマーだとおもう。どのドラマーに訊ねても好きなドラマーランキングに食い込んでくる。それは手数が多い、というよりは、曖昧に浮かぶグルーヴという概念を、三点セットで音数少なくタイトに決然と立ち昇らせることができる、という点だとおもう。

 

 上記リンク、そのチャドラムの音数がかなりおおかった。スレインのほうはマジ必要最低限の音で、曲の肝要な部分を顕在化させているだけ、ってなかんじ。ジョンとフリーを水際立たせる! みたいな。それでもこの仁はほんとに少ないセットですごいリズムを叩く。それがまた途轍もなくグルーヴィーなんだよな。

 

 音数の多いチャドは、なんだかそのグルーヴ感に欠ける、というか、必死に音圧を稼いでいるようにかんじてしまった。おれは潜在的にジョシュがきらいなのか? そんなことない。好いギタリストだとおもっている。

 

 もしかしたら、チャドのプレイの変化は、チャドが重ねた馬齢の妙なのかもしれない。けれども、おれは以前の、スカスカなのに重厚な、まるでリズムの合間でさえ音としてしまう、結果として押し寄せる戦車のようなドラムがすきだったなーなんておもう。

 

 上記のリンクはいつまで視聴できるかわからない。みんなどう思っているのだろう。おれはやっぱヒレルよりもジョシュよりもフルシアンテが好きだな。

 

 天才ジョシュは昔の曲でもジョンの影を踏まずに、もっとクリングホッファー感を出していけばいいのに。リスナーが認めないのかな? ってゆうかフルシアンテの後任って人生最大の不幸では? 前任が凡庸なギタリストだったらジョシュはもっと評価されていたかもしれない。それでも「レッチリのギター? オッケーやるよ」って言うのはすげー。あとジョンはもういいかげんギターをフィーチャーした曲出せ。

 

 スレインのライブはマジ良すぎ。いつ観ても鳥肌が止まない。

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