まだロックが好き

まだロックが好き

おめおめと生きている日記

やっぱりGRAPEVINEがいちばん格好良い

もしなんらかの脳障害でひとつのバンドの音しか認識できなくなり、それしか聴けなくなったとしたら。そしてその際、そのバンドを選択できるとしたら、私はそのバンドにGRAPEVINEを選ぶと思う。

2017年現在メジャーデビュー20周年らしい。

記念に「Arma」というシングルが出ている。良い。

Arma [20th Anniversary Limited Edition]

Arma [20th Anniversary Limited Edition]

 

20年以上もバンド活動をしている。すごい。遣るかたない事情でベースの頭目が脱退してしまったが、3人の構成員は変わることなく在任である。

バンドってずっと同じ音楽を出来ない。時代を迎合しなければ飽きられてしまう。

だから揺蕩って行くんだろう。けどバインには時代に媚びない狷介不羈なところがある。それなのに亀井亨のメロディはめちゃくちゃキャッチーで口ずさみ易くて、そこの乗っかる田中の歌詞も本読みとしての韜晦があるし、アニキのギターはいつ聴いてもアニキしてる。

というかグレイプバインは、その時分その時分の「自分たちの年齢で出来る最高にカッコいい音楽」を作っている、という印象がある。まじで歳の重ね方が絶妙で文句の付けどころがない。

退屈の花

退屈の花

 

デビューミニアルバムの「覚醒」から書こうと思ったけどあんま聴いていないので割愛する。「覚醒」について一言だけ書くとしたら、お前らよくこれで売れようと思ったな、です。コアすぎ。

いわゆるファーストフルアルバムの退屈の花には亀井亨がはじめてバンドのために作曲したといわれる「君を待つ間」が入っている。とても良い曲だと思う。小首を蕩揺としたくなる肩の力が抜けた自然なメロディがとっても好き。

このころから亀井メロディというのは確立されていたと思う。こういった優しい曲は間延びしたようなAメロから、音符を詰め込んだメロディを向こう側においてくるようなサビが多い気がする。

ってか、いい曲つくれる人間て最初からいい曲作れるんだなぁと絶望する。

Lifetime

Lifetime

 

「スロウ」や「光について」が入っている。

ド定番だけれども「光について」は何度聴いてもかっこいい。Bメロのメジャー感がサビっぽいのにサビじゃなくて、サビはサビで強いメロディが強襲する。田中の得意な「てぇえええ」が聴ける。上がる。やっぱバインはミドルテンポが得意だな、と感じる。知ってますか。曲って遅いほうが演奏するの難しいんですよ。

あとアニキのギターが最強だなと思う。スライドバーのイントロから中間のギターソロのブラッシングを孕んだメロディックなソロがまじで腕に粟粒が立つ。

あらゆる音楽のフレーズというものは「この楽器じゃなきゃできない!」みたいなのが大事だと思う。それはラッパならラッパしか出せないフレーズ、ギターならギターでしか鳴らせないフレーズという意味なんだけれども、このギターソロはギターじゃなきゃ演奏できない逸品だと思う。撥弦楽器の鋼を弾く感覚が指に湧く感じがする。めちゃくちゃかっこいい。

あと「望みの彼方」は聴いたら最後、なんとなく口ずさんでしまう。「息ぃいを染ーめーたー」のブルーノート気味のとこが最高です。

Here

Here

 

Hereは大好きなアルバムに入る。「Reverb」はライブなんかでは半音上げで演奏されているのだけれども、そっちのほうがかっこよい。ってかアルバムに入っているリバーブはちょっと物足りない。ユーチューブなんかでライブ版を聴いたほうが良い。

このアルバムは後半がめちゃくちゃ好き。陰惨とした「リトルガールトリートメント」→コードがリフとして成立してしまっている「羽根」→シンコペーションが気持ちよくサビの救済感が爽快な「Here」→湿った日本的アメリカンな「南行き」この流れだけでこのアルバムの価値が上がり、いまでは原盤は時価2億円の価値があるそうな。うそです。

Circulator(サーキュレーター)

Circulator(サーキュレーター)

 

サーキュレーターは個人的に大名盤だとおもっている。「discord」や「ふれていたい」が入っているけどそんなん関係なく「風待ち」からの中盤が大好き。とにかく俺は「風待ち」を聴いて落涙しない人間とはいい酒が飲めないと思う。いつ聴いたって奥歯をかみ締めてしまう。かみ締めたところで虚脱し紅涙を絞る。「あれいつのまにこんなに疲れた、の、かな」なんて歌っては涙ホロリとこぼれる。

風待ちで感傷的になっているところに「lamb」なんて曲を放擲してくる。そして田中の最強冬ソング「Our song」がしんしんと降り注ぐようなコードストロークで始まる。バインはアニキの耳に入れたくなくても飛び込んでくる鬼才あるれるセンスのギターもさることながら、田中のバッキングが秀逸だと思っている。とろけるような美しさを含んでいる。ところで「最強冬ソング」ってすごい安っぽい表現ですね。

チャーハンで中華料理屋の力量がわかるように、個人的にギターはコードの鳴らし方で上手い下手がわかると思っている。コードをジャカジャンって弦の扱い方なわけであって、ギターにおける右手って音の発信源なわけだからギターの音のすべてを支配しているという自論です。ピッキングが美しい奴は美しい音がだせるってのは真理だけど。

そんなこんなで田中のバッキングはめちゃくちゃ弦の振動が美しい。アワソンのイントロはめちゃくちゃ弾いた。左手はほぼ固定で1,2弦の開放をうまく鳴らす。弦に対する理解が深まった。

another sky

another sky

 

アナスカはジャケがかわいいので飾っておく用にもう一枚必要だと思う。「ナツノヒカリ」はいい曲だし、ブルーバックとか大衆狙いの曲もあるけど、やっぱ「それでも」がいちばん好きな曲だな。しかしなんとなく聞き流してしまうアルバムっていう印象が強い。個人的に。

イデアの水槽

イデアの水槽

 

「豚の皿」って曲名が背中を急に蹴られたような驚愕感があった。しかも歌っている内容も「BSEが気になりだす」とかだし、この人たち頭おかしいと思ってた。でも曲はすげーかっこよい。デジタル臭が醸し出されている。明るい「ミスフライハイ」や「アンチハレルヤ」が意外と好き。もちろん「ぼくらなら」なんてあんな雰囲気出せるバンド稀有だな、と思う。イデアの水槽もよく聴いたアルバムです。

Everyman,everywhere(通常盤)

Everyman,everywhere(通常盤)

 

「Everyman,everywhere」がとにかく俺の心を切迫してくる。この切迫感の正体はなんなんだ!と思ったら、イントロのFメジャーを基盤とする繰り返しが明るいコードなのに這いずる切実なメロディで落体させてくるんだけど、サビでの上昇コード進行の中で歌われる渇仰が、つまりこの胸を苦しめる正体だとわかりました。

ライブ版がまたよい。悶え苦しむように出口をもとめ彷徨うようなアニキのラストのギターがまじエモい。

d e racin e

d e racin e

 

バンドによって好きなアルバムってのはあるんだけど、決して好きなアルバムだからって一番聴くとは限らない。と思ったのは、なんだかんだバインはデラシネをいちばん聴いている気がするからなのです。もちろんすげぇ好き。紫煙への讃歌「13/0.9」は亀井亨のダウナーメロ爆発しているし、バイン最速BPM「その未来」もなんだかんだかっこいい。ギター爆発してる。「GRAVEYARD」も意外と人気があるらしく、私も好きなので嬉しい。けどもやっぱり柔らかな楽曲「放浪フリーク」や「それを魔法と呼ぶのなら」、そんで牧歌的な「スカイライン」なんてのがアルバムの中でうまく作動していて、ずっと集中して聴いていられる。ただ最近のバインと比較して聴くと圧倒的に音質が悪いのですこし伸吟。

From a smalltown(初回限定盤)(DVD付) [Limited Edition]

From a smalltown(初回限定盤)(DVD付) [Limited Edition]

 

GRAPEVINE三大瀟洒なアルバムアートの一選。これもめっちゃ聴いた。私の中ではデラシネとこのFrom a smalltownの間にすごく大きなグレイプバインとしての脱皮があったように感じている。もちろん気骨は変化していないのだが、ちょっと大人になった感がある。

それは「FLY」でとくに感じる。いままでやってきた明るいロック調の曲なのだけれどもどこか諧謔味のようなものを感じる。しかしそれをもネタにしているような感覚がバインにはあってすごく好き。

あとなにスレドニヴァシュターって。くそかっこいい。バインてイントロのコードが印象的なのが多いんだけど、このスレドニヴァシュターもたぶんセーハしないB7のコードをかき鳴らしているのがストロークが裏から入っていて、ああいつもこうだ。こうやって楽曲的なリズムの裏切りみたいなものを捻くれもののバインはやってくれる。意外と変拍子が多い。「あれ?いまのイントロなに?」ってなるそんなところが好き。

もちろん「指先」のイントロのコードたぶんGのナインスあたりなんだろうけど、このコードの響かせかたたるやまるで冬が降ってくるみたい。あとやっぱ「棘に毒」はめっちゃメロディックで優しくて大好き。アニキのカッティングギターも洒落ている。こんなギターが弾きたい。

Sing

Sing

 

「CORE/Wants」のシングルを聴いていた後のアルバムSingだった。どうしたんだグレイプバイン!と思ったのが素直な感想。Singなんてアルバムタイトルの割りにぜんぜん歌もの感が感ぜられなかった。「CORE」を聴いたときにバインはレディオヘッドになりてぇんじゃないかしら。と思った。ただ今聴く「CORE」はめっちゃかっこいい。

バインのアルバムって聴き手の年齢がそこに追いつくとすごい響く。じっさい2017年7月というとこれを書いている時期なんだけども、このごろでいちばん好きなバインのアルバムはシングだったりする。

ってか、改めて聴いてみてけっこうキャッチーだった。「Glare」とか「ジュブナイル」とか。あと「フラニーと同意」って曲名がおもしれぇし曲もかっけぇ。

Twangs

Twangs

 

じつはこのアルバムあまり聴いていない。ちょっとスルメ感があったのだと思う。あと私の年齢がここまで付いていけていない感じがする。

バインって年齢を偽らない。年齢詐称とかいう意味ではない。音楽、ことにロックバンドなんかをやっていると市場のターゲットは若者なので若者にむけて、若者っぽい若者にカッコよいと思われる音楽をやろうとする。なかには永遠にロックミュージシャンでさび付かない人間もいるけどバインはそうではない。ここまで歳を重ねた俺たちがいまいちばん音楽でかっこいいと思うことをやっている、という感じがする。さび付いたり経年で傷が付いたりもしたけれど、それがエージングみたいな感じでよりいっそう深みを帯びていく感じがしている。

なので若い時分はハマらないアルバムもけっこうある。前項のシングが私にとってそれだったけれども、私の年齢が追いついたのかいまではシングがめちゃくちゃ好き。

そんな感じでtwangs、よくテレキャスターという楽器に形容される単語だけど、このアルバムはもうすこし私のレベルがあがってから聴こうと思う。

ちなみにルーリードのメタルマシンミュージックが聴けるようになったら一人前のロックファンになれるらしい。

真昼のストレンジランド

真昼のストレンジランド

 

グレイプバインの三大瀟洒なアルバムアートの二選目。また「真昼のストレンジランド」ってアルバム名がとっても洒落ている。

先行で「風の歌」が出ていて、素敵だった。またバインはかっこよくなったな、と思った。

しかしなにより「真昼の子供たち」という曲が好きすぎる。簡単なピアノのリフレインが愛嬌があって、裏で鳴っているギターもメロディックで歯切れが良くて、そんでとにかく歌詞が好き。私はふだんあまり歌詞というものを意識しないのだけれどふいに耳にはいった「油断すると大人んなっちまう」という歌詞がたぶん21世紀でいちばん好きな歌詞だと思う。

前の文脈「毎日があっという間におわった」を受けて、経年を意識した、光陰矢のごとし的な「油断すると大人んなっちまう」なのか。それとも、こんな阿漕な商売だ。ふだんは大人にならないように気を張っているけれど、ふいに大人の思想がでちまう。的な「油断すると大人んなっちまう」なのか。わからないけどこの歌詞がとても好きで好きでしょうがなくなり、条幅を購入し、硯を擦って毛筆にて書写。床の間に家訓として飾っています。うそです。冒頭歌詞の「でかい当たりをつかんでしまった/世界を変えてしまうかもしれない」って歌詞も糞好き。なので条幅を購入し…

MISOGI EP(通常盤)

MISOGI EP(通常盤)

 

もし誰かに「バインのおすすめを教えて呉れ」と言われたら、私はMISOGI EPを差し出すと思う。とにかく「MISOGI」がかっこいい。曲はもちろんだとして、言葉遊びとか語幹がめちゃくちゃかっこいい。バインについて書いていて気がついたけど「かっこいい」しか言っていない気がする。でもかっこいいとしか形容できない。

フルアルバムだと飽きがくるかもしれない。だからミニアルバムでよいもの。そして頃日のグレイプバインを表現するもの、といったらこのミニアルバムが良い。

日本人が外国文化を折衷してできた和のロックの完成形みたいな曲がMISOGI。禊ってそれだけですごい言語センス。そしてそれを解き放つボーカリゼーション。田中まじ愛してる。愛してるしアニキのギターなんなんだ。

ってか「YOROI」という曲がありますが、こんなに「アルマジロ」という歌詞を格好良く歌える人いますか?いないですよ。いたら是非紹介してほしいですね。ぜったい俺の田中ほうが格好良い。あとやっぱRAKUENがくそ良い。

愚かな者の語ること [通常盤]

愚かな者の語ること [通常盤]

 

バイン三大瀟洒なアルバムアート最後の刺客は「愚かな者の語ること」とします。異論はないと思います。

もし私がバンドマンで大成し、良い感じに年齢を重ね、またアルバムを出そうかな、なんて考えてレコーディング。そしてアルバムタイトルはなんにしようかなぁ、なんて考えて出した答えが「愚かな者の語ること」って、なんてことだ。やばい。かっこよすぎる。自虐ですか。ほほほ。なんて自嘲感溢れる素敵なアルバムタイトルなんですか。

あまりにも素敵なタイトルすぎて息子に名前として付けようかと思ったほどです。「望月愚かな者の語ること」どうですかこのセンスやばくないですか。ただ長すぎて字画が判断できなかったので断念しました。

曲は全部かっこよい。個人的に「サーキュレーター」に匹敵するアルバムだと思っているけど思い出アシストが作動するから「サーキュレーター」が好きと言っている。

なんだよ「無心の歌」。というか「なしくずしの愛」ってタイトルもやばいし3拍子にみせかけて変拍子なのもくっそかっこ良い。「虎を放つ」ってタイトルもやばい。今度子どもが出来たら付けたい。「望月なしくずしの愛」「望月虎を放つ」。

田中の言語センスやばい。やばいやばいしか言ってない。けどもう田中を前にしたらどんな虚勢を張った文章を記載しても生半可なものにしか感ぜられずに慙愧に耐えない。

Burning tree (初回限定盤)

Burning tree (初回限定盤)

 

どこまで進化するんだこのバンド。と思ったバーニングツリー。

全体的にさまざまな楽器、というか音色が混じっていた。コミカルな曲もありつつでおもしろいアルバムだった。シングルで出ている「Empty song」も良いけれど、それ以降に続く「MAWATA」から「IPA」、「流転」、「アルファビル」、「Esq.」という曲の流れが好き。しかしじゃっかん聞き流してしまう感じがしている。良いアルバムだと思う。

BABEL, BABEL (通常盤)

BABEL, BABEL (通常盤)

 

バベルバベルは大好き。これもアルバムアートがめっちゃ洒落ている。田中の歌詞はよく文学的なんて形容されるけれど、私は別に文学的だから偉いとかは思わない。ピーズだってあんなんでも文学的だと言われているし。ただピーズのはるさんの歌詞もすげぇと思う。もちろん田中の歌詞もすげぇと思う。この2人の共通点は主語や目的語が隠れていることだったり、言語の羅列が難解で型にハマらないところであって、要するにかなり普遍的なこと、言うなれば心理の底にある真実みたいなものを、言語の表層がどうあれ、捉えて美しく解き放っていることだと思う。本当に田中は日本語が巧み。

一曲目の「EAST OF THE SUN」から、あぁこれが大人のバインなんだよなぁって感じの音がしてた。ビヨヨビヨビヨってシンセが鳴っている。シンセの音は文字にするとやっぱビヨビヨですよ。

どんどんテンポを落ち着かせている。気がする。

さいきんラインライブかなんかでスタジオライブを観たけれど「スロウ」は原曲よりも遅くなっていた。すごい。聴かせてくる。ユーチューブにあるラジオ番組の「光について」もけっこう遅めにテンポをとっている気がする。それでも曲の勢いが落ちないのは楽曲のポテンシャルもあるけれど、その聴かせられる演奏技術だと思う。

最終的な音源はミックスしているだろうけどこういった技術がわかりやすい形でライブが出来るのは個人のテクニックではなく「バンドが上手い」ということだと思う。「みんなライブしているからプロのバンドはみんな上手い」なんて幻想です。ライブ会場は音圧でけっこうごまかせる。けどこういう生録音で聞かせられるのはそれだけ自信があるのだと思う。

あ、バベルバベルは曲全部好き。これ捨て曲なくないですか?

Best of GRAPEVINE 1997-2012 (通常盤)

Best of GRAPEVINE 1997-2012 (通常盤)

 

ロックバンドって歳をとるほどださくなる。

それはもちろん人によると思うのだけれど、志操堅固を貫いても時代に取り残されたり、温故知新で折衷していくのも新しい風にかき消されてしまうし、とにかく音楽って水物なところがあるから、時代が過ぎればバンドはださくなってしまう。

しかしバインてどんどん格好良くなっていく。なんで。アニキはギターの表現が無限だし、亀井亨の作曲能力は研鑽されていくばかり。田中は歌がどんどん色気を帯びていく。色気でいったらとなりでベースを弾く金戸さんのほうがワイルドでやばい。イサオヒートのおかげでバインの音響的な幅がめちゃくちゃひろがっている。

 

俺は思う。バインてメンバーみんなが「曲」を活かすことを考えている。

だから亀井亨はあまり目立ったドラムを叩かない。基本的にずっとエイトビートを刻んでいる。AメロBメロはタイトにハットを叩き、サビでは広がりを持たせるためにライドに変えるというパターンが多い。それはなぜかと言えば亀井亨がメロディを誕生させる天才だからであって、その天才的なメロディに乗る田中の良い意味で捉えどころの無い歌詞や歌声を響かせるために、アニキは超技術をもっているくせにひけらかすことなく、メロディックな、しかし結構シンプルなアルペジオやオブリを入れてくる。ってかアニキも相当なメロディセンスがあってやばい。この三角関係が絶妙な信頼関係の均衡で成り立っている。

音楽はリズム、メロディ、ハーモニーで成り立つと言われているけれど、そのすべてが歳をとるたびに切磋琢磨され格好良くなるバンド、それがグレイプバインなんだと思う。

たぶんこの人たちはずっと格好良いバンドなんだろうな。バンドの究極の姿だと思う。