まだロックが好き

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おめおめと生きている日記

「ゾイド」はカツカレーの発想

 動物をロボにしたんすよ!? ってゆうか恐竜のタイプもあるんすよ!? さらに言えば昆虫のタイプのあるんすよロボで!! なんというトリック。旋律と旋律がからみあう凄まじいポリフォニー。ってゆうか悪魔の発想。タカラトミーは何人分の社員の魂を悪魔に売ったのか。

 

 頃日。ゾイドブームが到来している。これはわが血族の三歳児だけでなく、近所に住まう四歳男児、六歳男児、七歳男児の年齢参差錯落な少年たちが、つぎつぎに惑溺していることが証左である。

 

 少年たちはもれなく昆虫が好きである。さらにいえばロボも好きである。そして恐竜も好きである。だけど誕生日は年に一回しかこないし、クリスマスも年に一回だけ、と法律できまっている。

 

 そんな少年たちの欲望を見事にかなえたのがゾイドである。すごい魔術である。おれはこれなにかに似ているな、とおもった。瞬間に閃光が頭脳をよぎり、あ、これはカツカレーの発想だなとおもった。

 

 カツカレーとは、ライスにトンカツを搭載し、さらにそのうえにカレールーをぶっかけるという暴力的な食いものである。カレー食いたいなぁという気持ち、トンカツが食いたいなぁとい気持ちを一気に解決するアンビバレントな食い物。ってゆうかカレーとトンカツが嫌いなひとなんているわけがない。

 

 ただこのカツカレー、ただの足し算ではない。たしかにカレーをかけることによりトンカツの衣はそのサクサク感を失う。だがそれがいい。トンカツの衣に涵養したカレールーは、じわりとジューシーに口のなかでほどけ、天命的な科学反応を起こすのである。

 

 七十年代、ロックはクロスオーバーの時代をむかえた。ロック、フォーク、カントリー、ブルース、サイケ、ジャズ、クラシック、さまざまな音楽の混淆があり、渾然と邂逅し、融和し、名作が誕生しまくった。

 

 カツカレーはまさにそのひとつである。トンカツとカレーのクロスオーバー。だれもが欲望するが、だれもやらなかった背徳的な行為。「ぜいたくすぎる」という料簡のせまい、さびついた固陋を打ち破る因習打破。それってマジでパンクロック。

 

 その伝説的な組み合わせが現代に蘇った。それがゾイドである。昆虫、恐竜、動物をメカニックなロボにした。いや、ゾイドは1989年にでたらしいけど。ちなみにおれは機獣新世紀ゾイド世代。〈急に泣き出した空に/声をあげ/はしゃぐ無垢な子どもたち〉

 

 そいで我が家も、ワイルドライガーという主人公機を購入した。近所ではギルラプター、ガブリゲーターを購入したキッズがいる。やはりガノンタスは人気がない。やっぱ亀はちょっとあんまピンとこねぇ。

 

 ちなみゾイドはニッパーもいらず組み立てられる。そして我が家のライガーはガンダムマーカーによってスミ入れをしたがために、なんかリアルっぽいというか、強そうなワイルドライガーになったのである。あとツヤ消しスプレーもあるのだがめんどうなのでやっていない。

 

 息子がほしい、と云ったが、ほんとはおれもほしかった。

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ガンダムマーカーでスミ入れしたやつ。ガンダムマーカーすげぇの。
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↓これが……
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つよそうじゃないっすか。
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 そういうわけで、ゾイドワイルド、毎週土曜あさ6:30分、絶賛放送中! ぜったいに観てくれよな!! カツカレー食いながら!!

アニメ「ゾイドワイルド」公式HP

 

ZOIDS ゾイドワイルド ZW01 ワイルドライガー

ZOIDS ゾイドワイルド ZW01 ワイルドライガー